三菱地所ホームでの家づくりを検討されている方にとって、三菱地所ホームの保証制度は非常に気になるポイントではないでしょうか。
特に、長期間にわたって安心して暮らすためには、どのような保証が受けられるのか、その詳細を正確に把握しておくことが重要です。
三菱地所ホームは「ロングサポート50」という長期保証を掲げていますが、その名前だけで判断してしまうと、後から「こんなはずではなかった」と後悔することにもなりかねません。
実際には、初期保証の期間や保証延長のための条件、さらには有償メンテナンスにかかる費用など、細かく確認すべき項目が数多く存在します。
また、三菱地所ホームの大きな特徴である全館空調「エアロテック」の保証や、将来的なリフォーム時の保証継続条件、他社との比較といった点も、総合的に判断する上で欠かせない情報です。
この記事では、三菱地所ホームの保証について、建物診断やアフターサービスの内容も含めて、あらゆる角度から徹底的に掘り下げて解説していきます。
- 三菱地所ホームの長期保証「ロングサポート50」の全体像
- 初期保証の具体的な期間と対象範囲
- 保証を延長するために必要な有償メンテナンスの実態
- 全館空調「エアロテック」に関する特別な保証内容
- 定期的な建物診断とアフターサービスの流れ
- リフォームを行った場合の保証の扱いや注意点
- 他社ハウスメーカーとの保証内容の比較
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目次
三菱地所ホームの保証「ロングサポート50」の概要
- 特徴的なロングサポート50の仕組み
- 充実した初期保証の期間と内容
- 定期的な建物診断の重要性
- 安心を支えるアフターサービス体制
- 独自技術エアロテックの保証内容
特徴的なロングサポート50の仕組み

三菱地所ホームの保証制度の中核をなすのが、「ロングサポート50」と呼ばれる長期保証システムです。
この名称から「50年間、無条件ですべての保証が続く」とイメージされるかもしれませんが、その仕組みはもう少し複雑であり、正しく理解しておくことが不可欠です。
まず、ロングサポート50の基本的な考え方は、初期保証期間が終了した後も、定期的な診断と有料のメンテナンス工事を計画的に実施することで、最長50年間にわたって家の品質を維持し、保証を延長していくというものです。
つまり、何もしなくても50年間保証されるわけではなく、オーナー側が適切な維持管理への投資を行うことが前提となっています。
このシステムの大きな特徴は、建物の耐久性に対する三菱地所ホームの自信の表れとも言えるでしょう。
高品質な部材と確かな施工技術をベースにしているからこそ、定期的なメンテナンスを条件に長期の保証を提供できるのです。
保証の主な対象となるのは、「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」です。
これらは、住まいの安全性と快適性を維持する上で最も重要な箇所であり、ここに長期的な保証が適用されることは、オーナーにとって大きな安心材料となります。
しかし、保証を延長していくためには、三菱地所ホームが指定するタイミングで有償の建物診断を受け、その診断結果に基づいて提案される必要なメンテナンス工事(これも有償)を実施しなければなりません。
この「有償メンテナンスが保証延長の条件」であるという点が、ロングサポート50を理解する上で最も重要なポイントです。
例えば、10年目の無償建物診断を経て、次の10年間の保証延長を受けるためには、防蟻処理や外壁のシーリング補修、バルコニーの防水工事など、建物の状態に応じたメンテナンスが求められます。
これらの工事を行わない場合、保証はそこで終了してしまう可能性があるのです。
したがって、三菱地所ホームの保証を検討する際には、単に「50年」という数字だけでなく、長期的な視点でメンテナンス費用を含めたライフサイクルコストを考慮する必要があります。
将来的にどのくらいの費用がかかるのか、あらかじめ資金計画に組み込んでおくことが、安心して住み続けるための鍵となるでしょう。
充実した初期保証の期間と内容
三菱地所ホームの保証制度「ロングサポート50」を詳しく見ていく上で、まず注目すべきは初期保証の充実度です。
最長の保証期間もさることながら、引き渡し後、最初のメンテナンス費用が発生するまでの期間にどのような保証が無料で受けられるかは、ハウスメーカーを選ぶ際の非常に重要な判断基準となります。
三菱地所ホームの初期保証は、部位によって期間が異なりますが、特に重要な部分に関しては他社と比較しても手厚い内容となっています。
構造躯体と防水は最長20年
最も重要な「構造耐力上主要な部分」、つまり家の骨格となる基礎や柱、梁などに関しては、法律で定められた10年を大幅に上回る20年間の初期保証が設定されています。
これは、三菱地所ホームが自社のツーバイネクスト構法をはじめとする建物の基本性能に高い自信を持っていることの証左と言えるでしょう。
また、「雨水の浸入を防止する部分」についても、多くのハウスメーカーが10年保証とする中で、三菱地所ホームは屋根や外壁なども含めて20年間の初期保証を提供しています。
日本の気候では、雨漏りは建物の寿命を大きく縮める要因となるため、この部分の保証が長いことは非常に大きなメリットです。
設備関連も手厚い10年保証
さらに注目すべきは、設備関連の保証です。
通常、キッチンやユニットバス、給湯器といった住宅設備のメーカー保証は1〜2年程度が一般的です。
しかし、三菱地所ホームではこれらの住宅設備機器に対して、引き渡しから10年間の保証を標準で提供しています。
設備の不具合は日常生活に直接的な影響を与えるため、10年間という長期にわたって保証が受けられるのは心強いサポート体制です。
そして、三菱地所ホームの代名詞とも言える全館空調システム「エアロテック」に関しても、専用の10年保証が用意されています。
これについては後のセクションで詳しく解説しますが、高価で複雑なシステムだからこそ、長期の保証が付帯している点は大きな安心材料となります。
防蟻処理に関しても、一般的な5年保証を上回る10年間の保証が提供されており、初期保証全体のレベルの高さがうかがえます。
このように、三菱地所ホームの保証は、最長期間だけでなく、最初の10年、20年を安心して暮らすための初期保証が非常に充実している点が大きな特徴です。
高額なメンテナンス費用をすぐに心配することなく、快適な新生活をスタートできる基盤が整えられていると言えるでしょう。
定期的な建物診断の重要性

三菱地所ホームの長期保証「ロングサポート50」を維持し、住まいの価値を長期間保つためには、定期的に行われる建物診断が極めて重要な役割を果たします。
この診断は、単なる形式的なチェックではなく、人間でいうところの健康診断に相当するもので、建物の隠れた不具合や劣化の兆候を早期に発見し、深刻なダメージに至る前に対策を講じることを目的としています。
診断のタイミングは、計画的に設定されています。
まず、引き渡しから10年目に、無償の建物診断が実施されます。
これは初期保証期間の節目にあたり、専門のスタッフが建物の内外を詳細にチェックします。
具体的には、以下のような項目が診断の対象となります。
- 外壁:ひび割れ(クラック)、シーリングの劣化、汚れやカビの付着状態
- 屋根:瓦やスレートのズレや破損、色褪せ、コケの発生状況
- バルコニー:防水層の劣化やひび割れ、排水溝の詰まり
- 床下:構造材の腐食やシロアリの被害、湿気やカビの有無
- 小屋裏:雨漏りの形跡、断熱材の状態、構造金物の緩み
- 建具:ドアや窓の開閉不具合、サッシ周りのシーリング劣化
この10年目の無償診断の結果に基づき、建物の現状がオーナーに詳しく報告されます。
そして、この先さらに10年間の保証を延長するために必要となるメンテナンス工事が提案されるのです。
例えば、「バルコニーの防水トップコートの塗り替えが必要です」や「防蟻処理の再施工をお勧めします」といった具体的な内容が示されます。
この提案された有償メンテナンスを実施することが、保証延長の条件となります。
10年目以降は、20年目、30年目、40年目と、10年ごとに有償での建物診断が行われます。
診断の内容は10年目と同様に網羅的であり、その時々の建物の状態に応じて、最適なメンテナンス計画が提案されます。
定期的な建物診断を受ける最大のメリットは、専門家の視点で建物の健全性を客観的に評価してもらえる点にあります。
オーナー自身では気づきにくい屋根の上や床下、小屋裏といった場所の劣化も、プロの目でしっかりとチェックしてもらえます。
これにより、例えば雨漏りが発生してから大規模な修繕が必要になるといった事態を防ぎ、結果的にトータルのメンテナンスコストを抑制することにも繋がります。
建物診断は、三菱地所ホームの保証を継続するためだけでなく、大切な資産であるマイホームの価値を守り、永く快適に住み続けるために不可欠なプロセスであると理解することが重要です。
安心を支えるアフターサービス体制
住宅の購入は、建てて終わりではなく、そこから始まる長い暮らしをいかに快適に、そして安心して過ごせるかが重要です。
三菱地所ホームでは、長期保証制度と連携し、オーナーの暮らしを支えるためのアフターサービス体制を構築しています。
保証が「万が一の不具合への備え」であるとすれば、アフターサービスは「日々の安心と快適な暮らしの維持」を目的としたサポートと言えるでしょう。
計画的な定期点検「ホームケア」
三菱地所ホームのアフターサービスの基本となるのが、引き渡し後の定期点検「ホームケア」です。
これは、保証期間の節目に行われる大規模な建物診断とは別に、より短いスパンで建物の状態を確認し、簡単な調整やメンテナンスのアドバイスを行うものです。
点検のスケジュールは以下の通りです。
- 引き渡し後 4ヶ月目
- 引き渡し後 1年目
- 引き渡し後 2年目
- 引き渡し後 7年目
これらの定期点検は、10年目の無償建物診断まで、合計4回が無償で実施されます。
特に引き渡し後間もない時期は、新しい家の木材が馴染む過程で建具の建付けが微妙に変化したり、住んでみて初めて気づくような小さな疑問点が出てきたりするものです。
4ヶ月目や1年目といった早い段階で専門スタッフが訪問し、クロスの隙間の補修やドアの調整など、初期に起こりがちな事象に対応してくれるのは非常に心強いと言えます。
また、7年目の点検では、10年目の大規模診断を前に、そろそろ気になってくる外壁の汚れや設備の状況について、日常のお手入れ方法や今後のメンテナンス計画に関するアドバイスを受けることができます。
専門の相談窓口「メンテナンス受付センター」
定期点検の時期以外でも、住まいに関する困りごとや相談があれば、専門の窓口である「メンテナンス受付センター」に気軽に問い合わせることができます。
このセンターでは、各オーナーの設計図面や過去のメンテナンス履歴などをデータベースで一元管理しています。
そのため、電話一本で「どの家の、どの部分について」という情報を即座に把握し、的確かつスピーディーな対応が可能となっています。
「給湯器の調子が悪い」「サッシの鍵がかかりにくい」といった日常的なトラブルから、将来のリフォームの相談まで、住まいに関するあらゆることをワンストップで相談できる窓口があることは、暮らしの安心感に大きく貢献します。
三菱地所ホームのアフターサービスは、計画的な無償点検と、いつでも相談できる専門窓口という二つの柱で構成されており、長期保証を下支えする重要な役割を担っています。
ただし、他社比較のセクションでも触れますが、無償の定期点検が10年で終了し、それ以降は有償となる点は注意が必要です。
とはいえ、10年目までは手厚いサポートが受けられる体制が整っていることは確かです。
独自技術エアロテックの保証内容
三菱地所ホームの家づくりを象徴する技術の一つが、全館空調システム「エアロテック」です。
一台の室外機と小屋裏などに設置された室内機で家全体の温度と湿度を快適に保ち、空気清浄機能も備えたこのシステムは、多くのオーナーから高い評価を得ています。
しかし、これだけ高機能で複雑な設備だからこそ、「もし故障したら修理費用が高額になるのではないか」「メンテナンスはどうすればいいのか」といった不安を感じる方も少なくありません。
そうした不安に応えるため、三菱地所ホームではエアロテック専用の保証とサポート体制を充実させています。
異例の長期「10年保証」
まず最大の安心材料は、エアロテック本体に適用される10年間の長期保証です。
通常、エアコンなどの空調設備や住宅設備のメーカー保証は1年、長くても2年程度が一般的です。
その中で、引き渡しから10年間、製品の不具合に対する保証が提供されるというのは異例の手厚さと言えるでしょう。
この10年保証は、三菱電機と共同開発したエアロテックの品質と耐久性に対する高い自信の表れです。
万が一、保証期間内にコンプレッサーやファンモーターといった主要部品に不具合が発生した場合でも、無償で修理や交換が受けられるため、予期せぬ高額な出費を心配することなく、快適な空調環境を享受し続けることができます。
24時間365日対応の専用コールセンター
エアロテックのサポート体制は、保証期間の長さだけではありません。
三菱地所ホームは、エアロテックに関するトラブルや問い合わせに対応するための専用コールセンターを設置しており、これが24時間365日稼働しています。
「真夏に急に冷房が効かなくなった」「エラー表示が出ているがどうすればいいかわからない」といった緊急性の高いトラブルが発生した際でも、深夜や休日を問わずいつでも専門のスタッフに相談できる体制が整っています。
電話口での簡単な操作案内で解決することもあれば、必要に応じて迅速に修理スタッフを手配してもらうことも可能です。
季節を問わず家の快適性を一手に担う全館空調だからこそ、こうしたいつでも繋がるサポート体制は非常に重要です。
定期的なメンテナンスサポート
エアロテックの性能を長期にわたって維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
保証期間中には、定期的なフィルター交換の案内や、専門スタッフによる点検サポートなどが提供されます。
特に、高性能な除塵フィルターは定期的な清掃や交換が必要ですが、その方法やタイミングについて適切なアドバイスが受けられます。
三菱地所ホームにとって、エアロテックは単なる設備ではなく、提供する住宅の価値そのものを左右する重要な要素です。
だからこそ、10年という長期保証、24時間対応のコールセンター、そして継続的なメンテナンスサポートという三位一体の体制を構築し、オーナーが長期にわたって安心してその快適性を享受できるよう努めているのです。
この手厚いサポートは、三菱地所ホームを選ぶ際の大きな決め手の一つとなり得ます。
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三菱地所ホームの保証を最大限活用する注意点
- 保証延長に必須の有償メンテナンス
- メンテナンスにかかる費用の目安
- リフォームを行う場合の保証継続条件
- 他社比較で見る保証の手厚さ
- 三菱地所ホームの保証で安心な家づくり
保証延長に必須の有償メンテナンス

三菱地所ホームの「ロングサポート50」は、最長50年という安心感を提供してくれる魅力的な保証制度ですが、この長期保証を継続していくためには、避けて通れない重要な条件があります。
それが、定期的に実施される「有償メンテナンス」です。
この点を正確に理解しておくことが、後々の資金計画のズレや、「話が違う」といった不満を防ぐために不可欠です。
保証延長の仕組み
前述の通り、三菱地所ホームの初期保証は構造躯体や防水に関して20年と手厚く設定されています。
しかし、この20年という期間が終了した後、さらに保証を継続するためには、10年ごとに行われる建物診断の結果に基づき、三菱地所ホームが必要と判断したメンテナンス工事を、費用を支払って実施する必要があります。
具体的には、10年目の無償建物診断を受けた後、その結果に基づいて「20年目までの保証を延長するためには、これらのメンテナンスが必要です」という提案書が提示されます。
この提案に含まれる工事(例えば、防蟻処理やバルコニーの防水トップコート再塗装など)をすべて実施して初めて、保証が次の10年間、つまり築20年目まで延長されるのです。
同様に、20年目には有償の建物診断を受け、そこで必要とされたメンテナンス工事を行えば30年目まで、というように、10年ごとにこのプロセスを繰り返していくことで、最長50年まで保証が継続される仕組みになっています。
メンテナンスの重要性
この有償メンテナンスは、単に保証を延長するためだけの形式的なものではありません。
住宅は、常に紫外線や風雨にさらされており、時間と共に必ず劣化が進行します。
外壁のシーリング材は硬化してひび割れ、屋根の塗装は色褪せ、防水機能が低下していきます。
こうした経年劣化を放置すれば、雨水の浸入を許し、構造材の腐食といった深刻なダメージに繋がりかねません。
有償メンテナンスは、そうした深刻な事態に陥る前に、適切なタイミングで予防的な修繕を行うことで、住宅の性能と資産価値を維持するための、いわば「計画的な延命措置」なのです。
三菱地所ホームが自社の建物を知り尽くしたプロの視点で、「この時期にこの部分のケアをしておけば、さらに10年間は安心して住めます」というお墨付きを与えてくれる、と考えることもできます。
心構えと準備
したがって、三菱地所ホームで家を建てる際には、「ロングサポート50」は自動的に50年間保証されるものではなく、「10年ごとにメンテナンス費用を支払うことで保証を買い直していくシステム」と捉えておくのが現実的です。
住宅ローンの返済とは別に、10年後、20年後、30年後に数十万から百万円単位のメンテナンス費用が必要になることを見越して、計画的に修繕費用を積み立てておくことが、この保証制度を最大限に活用し、長く快適に住み続けるための鍵となります。
メンテナンスにかかる費用の目安
三菱地所ホームの保証を延長するために有償メンテナンスが必須であると理解した上で、次に気になるのは「具体的にどれくらいの費用がかかるのか」という点でしょう。
もちろん、費用はそれぞれの家の規模、形状、仕様、そして10年ごとの診断結果によって大きく変動するため、一概に「いくらです」と断言することはできません。
しかし、一般的な戸建て住宅で想定されるメンテナンス項目から、ある程度の目安を把握しておくことは、将来の資金計画を立てる上で非常に重要です。
10年目〜20年目の主なメンテナンス費用
最初の大きなメンテナンスのタイミングは、10年目の診断後、20年目までの保証延長を受ける際です。
この時期に必須、あるいは強く推奨されることが多い工事は以下の通りです。
- 防蟻処理(再施工): シロアリの保証を継続するために必須となる場合が多いです。施工範囲にもよりますが、一般的に15万円~30万円程度が目安となります。
- バルコニーFRP防水のトップコート塗り替え: 紫外線によって劣化する防水層の保護膜を再塗装する工事です。バルコニーの面積によりますが、10万円~25万円程度を見ておくと良いでしょう。
- 外壁シーリングの打ち替え・増し打ち: 窓のサッシ周りや外壁材の継ぎ目にあるシーリング材を補修します。足場が不要な範囲であれば、数万円から可能ですが、高所作業が必要な場合は費用が上がります。
これらの工事は、保証延長のために特に重要とされ、多くのオーナーが実施を選択します。
オーナーのブログなど実例を見ると、この段階で30万円から60万円程度の費用がかかるケースが多いようです。
20年目以降の大きなメンテナンス
さらに年月が経過すると、より大規模なメンテナンスが必要となってきます。
外壁塗装・屋根塗装(または葺き替え):
建物の美観と防水性能を維持するための最も大きなメンテナンス工事です。
これには、塗料や足場の設置・解体費用が含まれるため、総額は非常に高額になります。
一般的な30~40坪の住宅で、150万円~250万円程度が相場と言われています。
使用する塗料のグレード(シリコン、フッ素、無機など)によって耐久年数と価格が大きく変わります。
エアロテック本体の交換:
全館空調エアロテックの寿命は、一般的に15年~20年程度と言われています。
20年目のタイミングで、室内機本体やコントローラーの交換が必要になる可能性が高いです。
これには150万円~200万円程度の費用が見込まれます。
太陽光発電システムのパワーコンディショナー交換:
太陽光パネルを設置している場合、パネル本体よりも先にパワーコンディショナー(寿命10~15年)の交換時期が来ます。
これには20万円~40万円程度の費用が必要です。
費用の考え方
これらの費用は決して安くはありませんが、どのハウスメーカーで家を建てたとしても、遅かれ早かれ必要になる維持管理費用です。
三菱地所ホームの有償メンテナンスは、これらの修繕を計画的に行うことで、建物の性能を維持し、結果として保証も継続されるというパッケージだと考えることができます。
家を建てる際には、これらの将来的な出費を必ず念頭に置き、修繕積立金として毎月少しずつでも貯蓄しておくことを強くお勧めします。
リフォームを行う場合の保証継続条件

家は建てて終わりではなく、家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて、間取りの変更や設備の追加といったリフォームを検討する時期が必ずやってきます。
「子供が独立したので夫婦二人の暮らしやすい空間にしたい」「最新のキッチンを導入したい」といった要望が出てくるのは自然なことです。
しかし、三菱地所ホームの長期保証が有効な期間中にリフォームを行う場合、注意しなければならない点があります。
それは、工事の内容や依頼する業者によって、既存の保証が失効してしまうリスクがあるということです。
保証継続の原則は「三菱地所ホームへの依頼」
結論から言うと、三菱地所ホームの保証をリフォーム後も継続させるための最も確実な方法は、そのリフォーム工事を三菱地所ホーム(またはそのリフォーム専門部門)に依頼することです。
三菱地所ホームは、自社で建てた建物の構造や仕様を隅々まで熟知しています。
そのため、どこをどのように工事すれば建物の強度や防水性能に影響を与えずに済むかを正確に判断できます。
自社で施工管理を行うことで、リフォーム部分も含めて、建物全体の品質に責任を持つことができ、その結果として既存の保証を継続させることが可能になるのです。
例えば、外壁に新たな窓を設置する、間仕切り壁を撤去してリビングを広げるといった構造に関わるリフォームは、特に慎重な判断が求められます。
建物の耐震性や耐久性に影響を及ぼす可能性があるため、設計思想を理解している三菱地所ホームに任せるのが最も安全です。
他社でリフォームした場合のリスク
では、費用を抑えるためなどの理由で、三菱地所ホーム以外のリフォーム会社に工事を依頼した場合はどうなるのでしょうか。
この場合、原則として、他社が手を入れた部分、およびその工事が原因で不具合が生じたと判断される部分については、三菱地所ホームの保証対象外となります。
例えば、他社が太陽光パネルを設置するために屋根に穴を開け、その後その箇所から雨漏りが発生した場合、それは三菱地所ホームの防水保証の対象にはなりません。
また、他社が内装のリフォームを行った際に、誤って構造上重要な柱や筋交いを傷つけてしまった場合、建物全体の構造保証が失効する可能性もゼロではありません。
リフォーム前の相談が重要
どのようなリフォームを計画している場合でも、まず最初に三菱地所ホームのオーナー相談窓口に連絡し、「こういうリフォームを考えているが、保証はどうなるか」と確認することが非常に重要です。たとえ小規模な工事であっても、事前の相談は欠かせません。
三菱地所ホームに相談すれば、保証を継続できる工事の範囲や方法についてアドバイスがもらえますし、もちろん正式な見積もりを依頼することもできます。
他社の見積もりと比較検討するのは、その後の話です。
長期保証は、家という大切な資産を守るための重要な保険です。
目先のリフォーム費用だけでなく、保証が継続されるという大きなメリットも考慮に入れた上で、リフォームの依頼先を慎重に決定する必要があるでしょう。
他社比較で見る保証の手厚さ
三菱地所ホームの保証制度が優れているのか、あるいは標準的なのかを客観的に判断するためには、他の大手ハウスメーカーの保証内容と比較してみることが有効です。
各社が競って保証の充実をアピールしていますが、その内容をよく見ると、初期保証期間や延長の条件、対象範囲などに違いがあります。
ここでは、いくつかの代表的なハウスメーカーと三菱地所ホームの保証を比較し、その特徴を明らかにします。
保証期間の比較
まず、最も比較しやすいのが保証期間です。
| ハウスメーカー | 初期保証期間(構造・防水) | 最長保証期間 | 延長条件 |
|---|---|---|---|
| 三菱地所ホーム | 20年 | 50年 | 10年ごとの有償点検・有償メンテナンス |
| 積水ハウス | 30年 | 永年 | 10年ごとの有償点検・有償メンテナンス |
| ヘーベルハウス | 30年 | 60年 | 30年目の有償メンテナンス後、5年ごとの無償点検 |
| セキスイハイム | 30年(ユニット一体型) | (条件による) | 60年間の無償定期診断サポートあり |
| 三井ホーム | 20年(部位により10年) | 60年 | 10年ごとの有償点検・有償メンテナンス |
| 一条工務店 | 10年 | 30年 | 10年ごとの有償メンテナンス |
この表から分かるように、三菱地所ホームの初期保証20年というのは、業界内で見ると標準的か、やや手厚いレベルに位置します。
積水ハウスやヘーベルハウスのように初期30年保証を掲げるメーカーもありますが、一条工務店のように初期10年というメーカーも存在します。
最長保証期間については各社50年、60年と長期をうたっていますが、そのほとんどが「有償メンテナンスの実施」を条件としている点は共通しています。
つまり、「ロングサポート50」という仕組み自体は、業界の標準的な考え方に沿ったものと言えます。
アフターサービス(定期点検)の比較
次に、保証を支えるアフターサービスの定期点検についても比較してみましょう。
- 三菱地所ホーム:10年目まで計4回の無償点検。以降は有償。
- 積水ハウス:30年目まで専門スタッフによる無償点検。
- ヘーベルハウス:60年目まで無償の定期点検プログラム。
- セキスイハイム:60年間の無償定期診断。
この点においては、三菱地所ホームの無償点検が10年で終了するのに対し、他の大手メーカー、特に鉄骨系メーカーは30年や60年といった長期間の無償点検を継続しているケースが多く、見劣りする部分と言わざるを得ません。
引き渡し後10年以降も、無料で定期的に家の状態を見てもらえるというのは、オーナーにとって大きな安心感に繋がります。
このアフターサービスの無償期間の短さが、三菱地所ホームの保証・サポート体制における一つのウィークポイントと評価されることがあります。
総合的な評価
総合的に見ると、三菱地所ホームの保証は、初期保証期間の手厚さ、特に構造躯体・防水の20年保証や、エアロテックを含む設備の10年保証といった点で強みがあります。
一方で、長期的なアフターサービスの無償点検期間については、競合他社に比べて短いという側面も持ち合わせています。
ハウスメーカーを選ぶ際には、単に保証年数の長さだけでなく、「初期保証でどこまでカバーされるか」「保証延長の条件と費用は現実的か」「無償のアフターサービスはいつまで続くのか」といった点を多角的に比較検討することが、後悔のない選択に繋がります。
三菱地所ホームの保証で安心な家づくり

ここまで、三菱地所ホームの保証制度「ロングサポート50」について、その仕組み、内容、そして注意点を多角的に解説してきました。
最後に、これらの情報を踏まえ、三菱地所ホームの保証がどのような安心を提供してくれるのか、そしてオーナーとしてどのように向き合っていくべきかをまとめます。
三菱地所ホームの保証の最大の魅力は、やはりその信頼性にあります。
「三菱地所」というブランドが持つ安心感に加え、建物の重要な部分である構造躯体と防水に対して20年という長期の初期保証が提供される点は、家づくりの大きな安心材料です。
また、三菱地所ホームの家の快適性を支える全館空調「エアロテック」に10年の長期保証が付いていることも、他社にはない大きな強みと言えるでしょう。
これらの手厚い初期保証により、引き渡し後の最初の10年間、あるいは20年間は、大きな出費を心配することなく、新しい住まいでの生活を満喫することができます。
一方で、その先の長期的な安心を手に入れるためには、オーナー側の計画的な姿勢が求められます。
「ロングサポート50」は、10年ごとの有償メンテナンスを実施することで保証を延長していくシステムです。
これは、裏を返せば、家の健康状態を定期的にプロの目で診断し、適切な時期に適切なメンテナンスを施していくという、住宅を長持ちさせるための合理的なプログラムでもあります。
将来発生するメンテナンス費用をあらかじめ想定し、計画的に資金を準備しておくことが、この保証制度を賢く活用する鍵となります。
三菱地所ホームの保証は、建てて終わり、保証して終わり、という一方的なものではなく、メーカーとオーナーが協力し合って、家の価値を長期間維持していくというパートナーシップに基づいています。
定期的な建物診断やアフターサービスを通じて、住まいに関する相談を気軽にできる関係性を築いていけることも、この保証制度の価値の一つです。
最終的に、三菱地所ホームの保証は、手厚い初期保証による「短期的な安心」と、計画的なメンテナンスを前提とした「長期的な安心」を両立させることを目指した、バランスの取れた制度であると言えるでしょう。
その仕組みを正しく理解し、長期的な視点で家づくりとライフプランを考えることができれば、三菱地所ホームは安心して大切な住まいを任せられるパートナーとなるはずです。
- 三菱地所ホームの保証は「ロングサポート50」が基本
- 最長50年保証は有償メンテナンスの実施が条件
- 構造躯体と防水の初期保証は手厚い20年
- 雨漏りに関する保証も初期20年で安心感が大きい
- 住宅設備や防蟻処理は初期10年保証が適用される
- 全館空調エアロテックには専用の10年保証と24時間サポートがある
- 保証延長には10年ごとの建物診断と有料工事が必須
- 10年目のメンテナンス費用は数十万円が目安
- 20年目以降は外壁塗装などで百万円単位の費用も想定
- アフターサービスの無償定期点検は10年目まで
- 他社比較では無償点検期間が短い点がウィークポイント
- リフォームは三菱地所ホームに依頼するのが保証継続の原則
- 他社でリフォームすると保証が対象外になるリスクがある
- 保証制度はオーナーとメーカーのパートナーシップが重要
- 将来のメンテナンス費用を計画的に準備することが賢明
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