富士住建の全館空調の評判は？価格やデメリットまで徹底解説

富士住建での家づくりを検討している方の中には、標準装備である富士住建の全館空調に関心を持っている方も多いのではないでしょうか。

家中の温度を快適に保つことができる全館空調は非常に魅力的ですが、同時に価格や電気代、メンテナンスの手間、そして導入後の後悔がないかといった評判も気になるところです。

また、一般的な全館空調との違いや、富士住建ならではの性能についても知りたい点でしょう。

この記事では、富士住建の全館空調の導入を検討しているあなたが抱えるであろう、そのような疑問や不安を解消するために、様々な角度から詳しく解説していきます。

坪単価に含まれる価格の考え方から、具体的な性能、メリット、そして知っておくべきデメリットまで、幅広く情報を網羅しました。

この記事を最後まで読むことで、富士住建の全館空調が本当にあなたのライフスタイルに合っているのか、後悔しない選択をするための判断材料がすべて揃うはずです。

 

 

富士住建の全館空調とは？その特徴を解説

富士住建の全館空調は、家全体を快適な温度に保つためのシステムとして、多くの施主から注目を集めています。

近年の住宅は高気密・高断熱化が進んでおり、空調システムの性能が住み心地を大きく左右するようになりました。

その中で、富士住建は全館空調を標準装備として提供しており、これが大きな魅力の一つとなっているのです。

この章では、富士住建の全館空調が持つ基本的な特徴について、一般的なシステムとの比較や価格、性能、そして利用者の評判といった観点から多角的に掘り下げていきます。

まずは、その全体像をしっかりと把握しましょう。

一般的な全館空調との違い

富士住建の全館空調を理解する上で、まず一般的な全館空調システムとの違いを知ることが重要です。

全館空調と一言で言っても、その方式にはいくつかの種類が存在します。

大きく分けると、天井や壁にダクトを這わせて各部屋に空気を送る「ダクト式」と、床下などに大型エアコンを設置し、家全体の空気を循環させる「ダクトレス式」があります。

富士住建で標準採用されているのは、デンソー製の「パラディア」というダクト式の全館空調システムです。

このシステムは、自動車部品で培われた高い技術力を持つデンソーが開発したもので、住宅の隅々まで効率よく快適な空気を届けることを目的としています。

一般的な全館空調がオプション扱いであったり、複数のメーカーから選択したりするのに対し、富士住建ではこの高性能なシステムが標準で組み込まれている点が最大の違いと言えるでしょう。

これにより、施主は追加費用を心配することなく、最初から高いレベルの空調環境を計画に含めることができるわけです。

さらに、パラディアは冷暖房機能だけでなく、換気システムとも連携している点が特徴です。

24時間換気を行いながら、外気の温度を室温に近づけてから取り込む「熱交換換気」の機能も備わっています。

これにより、冷暖房のエネルギーロスを最小限に抑えつつ、常に新鮮な空気を維持することが可能になるのです。

このように、特定の高性能システムを標準装備として提供し、換気まで含めたトータルな空気環境をデザインしている点が、富士住建の全館空調の大きな特徴であり、他社との違いを際立たせています。

標準装備に含まれる価格は？

富士住建の大きな魅力として挙げられるのが「完全フル装備の家」というコンセプトです。

これは、通常であればオプションとして追加費用が発生するような高品質な設備が、初めから標準仕様として価格に含まれていることを意味します。

そして、この標準装備の中に全館空調システムも含まれています。

一般的なハウスメーカーで全館空調を導入しようとすると、オプション費用として200万円から300万円程度の追加コストがかかることが少なくありません。

この初期費用の高さがネックとなり、導入を断念するケースも多いのが現実です。

しかし、富士住建の場合は、この費用が坪単価の中に組み込まれています。

そのため、「全館空調の価格はいくら？」という問いに対しては、「単体での価格設定はなく、建物全体の価格に含まれている」というのが正確な答えになります。

これは、施主にとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。

資金計画を立てる際、後から大きなオプション費用が発生する心配がなく、提示された坪単価を基に総額を予測しやすいからです。

もちろん、坪単価自体には全館空調システムのコストが反映されているわけですが、富士住建は大量仕入れなどによってコストを抑える工夫をしており、高品質な設備を含みながらも競争力のある価格を実現しています。

したがって、富士住建の全館空調は、追加費用なしで導入できる画期的なシステムであり、初期費用を抑えながら快適な住環境を手に入れたいと考える人にとって、非常に魅力的な選択肢となっているのです。

この価格設定の考え方を理解することが、富士住建の家づくりを評価する上で重要なポイントとなります。

気になるエアコンの性能

富士住建の全館空調に採用されているデンソー製「パラディア」は、その性能の高さも注目すべき点です。

ただ家全体を冷やしたり暖めたりするだけでなく、快適性と省エネ性を両立させるための様々な機能が搭載されています。

まず、基本的な冷暖房能力ですが、住宅の断熱性能と合わせて設計されており、真夏や真冬でも家中の温度を快適な範囲に保つことができます。

特に、高気密・高断熱住宅との相性は抜群で、一度快適な室温になれば、最小限のエネルギーでその状態を維持することが可能です。

また、このシステムの特筆すべき性能の一つに、空気清浄機能があります。

換気システムには高性能フィルターが搭載されており、花粉やPM2.5といった微細な粒子を捕集し、室内に清浄な空気を供給します。

これにより、アレルギーを持つ方や小さなお子様がいるご家庭でも、安心して過ごせる空気環境を実現します。

さらに、熱交換換気システムの性能も重要です。

冬場であれば、冷たい外気をそのまま取り込むのではなく、室内から排出する暖かい空気の熱を利用して、外気を暖めてから給気します。

夏場はその逆で、熱い外気を冷やしてから室内に取り込みます。

この機能により、換気による温度変化を最小限に抑え、エアコンの負荷を大幅に軽減することができるため、省エネ性能の向上に大きく貢献しているのです。

操作性に関しても、各部屋に設置されたコントローラーで温度設定が可能ですが、基本的には家全体の温度を均一に管理する思想で設計されています。

部屋ごとの大幅な温度変更には向きませんが、家の中のどこにいても温度差が少ない「温度のバリアフリー」を実現することが、このシステムの最大の性能と言えるでしょう。

実際の評判をチェック

富士住建の全館空調を検討する上で、実際に導入した人たちの評判は非常に参考になります。

良い評判と、少し気になる点、両方を見ていきましょう。

良い評判

最も多く聞かれる良い評判は、やはり「家の中のどこにいても快適」という点です。

「冬場、お風呂上がりでも廊下が寒くない」「夏場、トイレや洗面所も涼しくて快適」といった声は、全館空調の最大のメリットを実感している証拠でしょう。

特に、ヒートショックのリスクが懸念される高齢者のいるご家庭や、温度変化に敏感な小さなお子様がいるご家庭からは、非常に高い評価を得ています。

また、「各部屋にエアコンを設置する必要がないので、壁がすっきりしてインテリアの邪魔にならない」という、デザイン面でのメリットを挙げる声も多いです。

室外機も一つにまとまるため、家の外観もすっきり見せることができます。

「梅雨の時期でも家の中がカラッとしていて、洗濯物がよく乾く」という声もあり、除湿効果の高さを評価する評判も見受けられます。

気になる評判

一方で、気になる評判として挙げられるのが「空気の乾燥」です。

特に冬場は、システムが常に稼働しているため、室内が乾燥しやすいと感じる人がいるようです。

これについては、加湿器を併用することで対策しているという声が多く聞かれます。

また、「部屋ごとに細かい温度調整ができない」という点も、ライフスタイルによってはデメリットと感じる場合があるようです。

例えば、「暑がりの夫と寒がりの妻で、寝室の温度設定が合わない」といったケースです。

基本的には家全体を均一な温度に保つシステムであるため、個人の好みに合わせた微調整が難しい点は理解しておく必要があります。

これらの評判から、富士住建の全館空調は、家全体の快適性を最優先に考える人にとっては非常に満足度の高い設備である一方、個別の快適性や乾燥対策には少し工夫が必要になる場合がある、ということが見えてきます。

 

 

 

富士住建の全館空調で気になる注意点

富士住建の全館空調が標準装備であることは大きな魅力ですが、導入を決める前には、その注意点やデメリットについてもしっかりと理解しておくことが不可欠です。

どんなに優れたシステムでも、すべての人にとって完璧なわけではありません。

住み始めてから「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、メリットだけでなく、現実的な課題にも目を向ける必要があります。

この章では、電気代やメンテナンスといったランニングコストの問題から、システム特有のデメリット、そして後悔しないための具体的なポイントまで、一歩踏み込んで解説していきます。

導入前に知るべきデメリット

富士住建の全館空調を導入する前に、いくつかのデメリットを理解しておくことは後悔しないための重要なステップです。

まず第一に挙げられるのが、システムの故障リスクです。

全館空調は、家全体の空調を一台の室外機と室内機で管理しています。

これは、万が一その一台が故障してしまった場合、家全体の冷暖房がすべて停止してしまうことを意味します。

真夏や真冬に故障が発生すると、修理が完了するまでの間、非常に厳しい状況に陥る可能性があります。

個別エアコンであれば一台が壊れても他の部屋のエアコンは使えるため、これは全館空調ならではの大きなデメリットと言えるでしょう。

第二に、部屋ごとの細かい温度調整が難しい点です。

家族それぞれが快適だと感じる温度は異なる場合があります。

「自分の部屋だけ少し温度を下げたい」といった個別の要望に応えるのが難しく、基本的には家全体で統一された温度設定を受け入れる必要があります。

日当たりの良い部屋と悪い部屋で多少の温度差が生じることもあり、その調整が難しいと感じるかもしれません。

第三に、運転音の問題です。

室内機が設置されている場所の近くでは、運転音が気になるというケースがあります。

多くの場合、小屋裏やクローゼットの中など、生活空間から離れた場所に設置されますが、間取りによっては寝室の近くになることも考えられます。

音に敏感な方は、室内機の設置場所について設計段階でしっかりと確認しておく必要があります。

最後に、ダクト内の清掃が困難であるという点も無視できません。

長年使用するうちに、ダクト内にホコリやカビが蓄積するリスクはゼロではありません。

フィルターである程度の汚れは除去されますが、すべての微粒子を捕集できるわけではないため、衛生面を気にする方にとっては懸念材料となる可能性があります。

住んでから後悔しないために

富士住建の全館空調を導入して「後悔した」と感じる事態を避けるためには、事前の確認と理解が何よりも大切です。

以下のポイントを、契約前に必ずチェックしておくことをお勧めします。

まず、ご自身のライフスタイルや家族の要望と、全館空調の特性が合っているかを冷静に考えましょう。

前述の通り、全館空調は家全体の快適性を優先するシステムです。

もし家族の中に「夏は22℃、冬は25℃」といったように、極端に異なる温度設定を好む方がいる場合、全館空調では全員を満足させるのが難しいかもしれません。

「多少の個人差は許容して、家全体の温度が安定している方が良い」と考える家庭に向いていると言えます。

次に、ランニングコストについて具体的なシミュレーションをしてもらうことが重要です。

電気代や後述するメンテナンス費用について、モデルケースだけでなく、自分たちが建てる家の大きさや断熱性能、住む地域の気候などを考慮した、より現実的な予測値を確認しましょう。

これにより、入居後の資金計画を具体的に立てることができます。

さらに、故障時の対応についても詳しく確認しておくべきです。

万が一システムが停止した場合、どのくらいの時間で修理に来てもらえるのか、保証期間や修理費用の目安、代替の冷暖房器具の貸し出しはあるのかなど、具体的なサポート体制を把握しておくと安心です。

最後に、全館空調のあるモデルハウスや、実際に住んでいる人の家を訪問する機会があれば、ぜひ体感してみてください。

風の出方や音、空気の質などを実際に肌で感じることで、カタログや説明だけでは分からないリアルな使用感を理解することができます。

これらの準備を怠らなければ、全館空調のメリットを最大限に享受し、後悔のない家づくりに繋がるはずです。

気になる電気代はどのくらい？

全館空調を検討する際に、ほとんどの人が最も気にするのが月々の電気代でしょう。

「24時間つけっぱなしにするのだから、電気代が非常に高くなるのではないか」と心配する声は少なくありません。

結論から言うと、全館空調の電気代は、建物の断熱性・気密性、設定温度、そして外気温に大きく左右されます。

一般的に、高気密・高断熱性能が確保された住宅であれば、月々の電気代は平均して1万円から2万円程度に収まることが多いと言われています。

これは、個別エアコンを各部屋で必要に応じて使用した場合と、同等か、使い方によってはむしろ安くなる可能性も秘めています。

なぜなら、全館空調は家全体が一度適温に達してしまえば、あとはその温度を維持するために最小限の力で運転を続けるからです。

一方で、個別エアコンは、部屋に入るたびにスイッチを入れ、冷え切った、あるいは暖まり切った部屋を急激に快適な温度にしようとするため、起動時に大きな電力を消費します。

このオン・オフの繰り返しが、意外と電気代を押し上げる要因になるのです。

ただし、注意点もあります。

富士住建の家は高い断熱性能を持っていますが、例えば窓を頻繁に開け閉めしたり、設定温度を極端に低く、あるいは高くしたりすると、当然ながら電気代は上昇します。

また、太陽光発電システムを搭載しているかどうかも、実質的な負担額に大きく影響します。

富士住建では太陽光発電も標準装備に近い形で導入できるため、組み合わせることで日中の電気代を大幅に削減することが可能です。

最終的な電気代は「家の性能 × 暮らし方」によって決まります。

導入を検討する際は、ハウスメーカーの担当者に、希望する家の仕様に基づいた電気代のシミュレーションを依頼し、現在の光熱費と比較検討することが賢明です。

メンテナンス方法と頻度

全館空調を長期間快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

メンテナンスを怠ると、性能の低下や電気代の上昇、さらには故障の原因にも繋がるため、その方法と頻度をあらかじめ理解しておくことが非常に重要です。

メンテナンスは、大きく分けて「自分で行う日常的なメンテナンス」と「専門業者に依頼する定期的なメンテナンス」の2種類があります。

自分で行う日常的なメンテナンス

最も重要で、頻度が高いのがフィルターの清掃です。

全館空調システムは家中の空気を循環させているため、フィルターにはホコリが溜まりやすくなっています。

フィルターが目詰まりすると、空気の循環効率が悪くなり、エアコンの効きが悪くなったり、余計な電力を消費したりする原因となります。

推奨される清掃頻度は、1ヶ月に1回程度です。

多くのシステムでは、フィルターは簡単に取り外せるようになっており、掃除機でホコリを吸い取るか、汚れがひどい場合は水洗いします。

この日常的な手入れをきちんと行うだけで、システムの効率を良好な状態に保つことができます。

専門業者による定期メンテナンス

日常的なフィルター清掃に加えて、1年または2年に1回程度の頻度で、専門業者による点検を受けることが推奨されています。

この定期メンテナンスでは、専門の技術者が室内機や室外機の内部洗浄、各部品の動作チェック、冷媒ガスの圧力測定など、自分ではできない詳細な点検を行います。

費用は業者やプランによって異なりますが、一般的には数万円程度かかることが多いようです。

この費用はランニングコストとして、あらかじめ計画に含めておく必要があります。

定期メンテナンスは、故障を未然に防ぎ、システム全体の寿命を延ばすために不可欠です。

富士住建で家を建てる際には、引き渡し後のメンテナンスプランや費用、連絡先などをしっかりと確認しておきましょう。

富士住建の全館空調で快適な暮らしを

ここまで、富士住建の全館空調について、その特徴から価格、性能、そしてデメリットや注意点に至るまで詳しく解説してきました。

全館空調は、家の中のどこにいても温度差のない快適な環境を提供してくれる、非常に魅力的な設備です。

特に、高品質なシステムが標準装備として追加費用なく導入できる富士住建の提案は、多くの人にとって大きなメリットと感じられるでしょう。

夏場の寝苦しい夜や、冬場の寒い朝から解放され、一年を通じて活動的に、そして健康的に過ごせる暮らしは、何物にも代えがたい価値があります。

一方で、電気代やメンテナンスといったランニングコスト、故障時のリスク、そしてライフスタイルとの相性など、事前に考慮すべき点があることも事実です。

これらのメリットとデメリットを天秤にかけ、ご自身の価値観や家族の暮らし方に合っているかどうかを慎重に見極めることが、後悔しない選択への鍵となります。

重要なのは、情報を鵜呑みにするのではなく、ご自身の家づくりにおいて何を最も重視するのかを明確にすることです。

この記事で得た知識をもとに、富士住建の担当者と深く話し合い、疑問や不安をすべて解消してください。

そうすることで、富士住建の全館空調は、あなたの理想の暮らしを実現するための、最高のパートナーとなる可能性を秘めています。