アキュラホームの基礎を徹底解説！標準仕様から価格・評判まで

アキュラホームでの家づくりを検討する際、多くの人がデザインや間取りに注目しがちですが、建物を永く支え続ける最も重要な部分、それがアキュラホームの基礎です。

この基礎がしっかりしていなければ、どんなに素晴らしい家もその価値を維持することはできません。

特に、地震大国である日本において、住宅の耐震性や耐久性は基礎工事の品質に大きく左右されます。

そのため、アキュラホームの基礎がどのような標準仕様で、どのような特徴を持っているのかを事前に理解しておくことは、後悔しない家づくりの第一歩と言えるでしょう。

この記事では、アキュラホームの基礎に関するあらゆる疑問に答えるため、地盤調査の重要性から、標準仕様である布基礎、オプションとして選択可能なベタ基礎の違い、さらには耐震等級を確保するための鉄筋やコンクリートの品質、施工プロセスにおける検査体制まで、網羅的に解説していきます。

また、気になる価格や費用、長期優良住宅への対応、そして実際に家を建てた方からの評判に至るまで、あなたが知りたい情報を詳しくお届けします。

安心して長く住める家を建てるために、まずはその土台となるアキュラホームの基礎について、一緒に知識を深めていきましょう。

 

 

アキュラホームの基礎における標準仕様と特徴

地盤調査によって決まる基礎の種類

アキュラホームで家を建てる際、すべての始まりは地盤調査です。

どのようなに頑丈な基礎を設計したとしても、その下の地盤が軟弱であれば、家の重みを支えきれずに不同沈下などを引き起こす可能性があります。

そのため、アキュラホームでは建築予定地の地盤の性質を正確に把握するための地盤調査を必ず実施しています。

この調査結果に基づいて、その土地に最も適した基礎の種類が選定されるというわけです。

一般的に行われる地盤調査の方法は、スウェーデン式サウンディング試験（SWS試験）です。

この試験は、先端がスクリュー状になった鉄の棒（ロッド）を地面に突き刺し、回転させながら貫入していくことで地盤の硬軟を測定する方法で、比較的簡易かつ迅速に調査できるメリットがあります。

調査によって得られたデータ、例えば地盤の支持力や土質などを詳細に分析し、その土地がどの程度の重さに耐えられるのかを科学的に評価します。

その結果、地盤が非常に良好であると判断されれば、コストを抑えられる布基礎が採用されることがあります。

一方で、地盤がやや軟弱である、あるいはより高い安定性が求められる場合には、建物の荷重を面で支えるベタ基礎が推奨されるでしょう。

もし地盤が著しく軟弱な場合は、基礎工事の前に地盤改良工事が必要になるケースも少なくありません。

このように、地盤調査はアキュラホームの基礎の種類を決定する上で絶対に欠かせない工程であり、安全な家づくりの根幹をなすものなのです。

アキュラホームでは、この科学的根拠に基づいたアプローチによって、一軒一軒の土地に最適な基礎を提供し、長期的な安心を実現しています。

したがって、これから家を建てる方は、まずこの地盤調査の結果に注目することが重要です。

標準仕様で採用される布基礎とは

アキュラホームの基礎における標準仕様として、多くのケースで採用される可能性があるのが「布基礎」です。

布基礎とは、建物の壁や柱の下に沿って、逆T字型の鉄筋コンクリートを連続して設置する工法を指します。

地面を深く掘り、建物の主要な構造部分を線で支えるイメージです。

この工法は、日本の木造住宅で古くから採用されてきた伝統的なもので、多くの実績があります。

布基礎の構造とメリット

布基礎の最大のメリットは、ベタ基礎に比べて使用する鉄筋やコンクリートの量が少なく済むため、コストを比較的安く抑えられる点にあります。

特に地盤が強固な土地においては、布基礎でも十分な強度を確保できるため、経済的な合理性から標準仕様として設定されることが多いようです。

構造的には、逆T字型のフーチングと呼ばれる底盤部分が地面深くに根を張り、その上に立ち上がり部分が設けられます。

この立ち上がり部分が、土台を通じて建物全体の荷重をフーチングに伝え、地盤に分散させる役割を担います。

また、布基礎は地面を深く掘るため、凍結深度（冬場に地面が凍る深さ）が深い寒冷地においても、凍上による建物の持ち上がりを防ぐ上で有利に働くことがあります。

布基礎の注意点

一方で、布基礎にはいくつかの注意点も存在します。

布基礎の場合、床下の地面は防湿シートを敷いた上に砂利を敷き詰めるなどの処理が一般的で、地面が露出している部分が残ります。

そのため、地面からの湿気が床下に上がりやすく、シロアリの侵入リスクがベタ基礎に比べて高くなるという指摘があります。

アキュラホームでは、防湿フィルムの施工や床下換気などを適切に行うことでこれらのリスク対策を講じていますが、構造上の特性として理解しておくことが大切です。

また、布基礎は「線」で建物を支える構造であるため、地震の揺れや不同沈下に対しては、面全体で支えるベタ基礎ほどの安定性は期待できない場合があります。

もちろん、アキュラホームでは建築基準法を遵守し、耐震等級を満たす設計を行っているため、布基礎が危険ということでは決してありません。

しかし、地盤の状況や施主の安心感に対する要望によっては、次にご紹介するベタ基礎がより適した選択肢となることもあります。

アキュラホームの標準仕様を理解した上で、ご自身の土地の条件や予算、そして何を重視するのかを総合的に判断することが、最適な基礎選びにつながるでしょう。

オプションで選べるベタ基礎のメリット

アキュラホームでは、標準仕様の布基礎に加えて、オプションとして「ベタ基礎」を選択することが可能です。

ベタ基礎は、建物の底面全体を鉄筋コンクリートの厚い板で覆う工法で、近年多くのハウスメーカーで主流となりつつあります。

その名の通り、建物の下が一面コンクリートの「面」で覆われるため、布基礎とは異なる多くのメリットを提供します。

高い安定性と耐震性

ベタ基礎の最大のメリットは、その高い安定性にあります。

建物の荷重を底面全体で受け止め、地盤に均等に分散させることができます。

これにより、特定の場所に荷重が集中することを防ぎ、不同沈下のリスクを大幅に低減させることが可能です。

地盤が比較的軟弱な土地であっても、面で支えるベタ基礎なら安定した支持力を確保しやすいのです。

さらに、地震の際にはこの一体化したコンクリート盤面が、地面からの揺れを建物全体で受け止めるため、ねじれや歪みに強いという特徴があります。

地震のエネルギーを効果的に分散させることで、建物の倒壊を防ぐ高い耐震性を発揮します。

アキュラホームが目指す耐震等級3の実現においても、ベタ基礎は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。

湿気とシロアリ対策

もう一つの大きなメリットは、防湿性と防蟻性に優れている点です。

ベタ基礎は地面をコンクリートで完全に覆ってしまうため、地面から上がってくる湿気を物理的にシャットアウトできます。

これにより、床下の湿度を低く保ち、カビの発生や木材の腐食を防ぐ効果が期待できます。

快適な住環境を維持する上で、これは非常に重要なポイントです。

また、シロアリは湿った木材を好むため、床下を乾燥した状態に保つことは、シロアリの被害を防ぐ上で極めて効果的です。

地面と建物がコンクリートによって隔てられるため、シロアリが地面から侵入する経路を断ち切ることもできます。

もちろん、配管の隙間などから侵入する可能性はゼロではありませんが、布基礎に比べて格段に高い防蟻性能を持つことは間違いありません。

これらのメリットから、アキュラホームではオプションとしてベタ基礎を用意しており、より高い安心と快適性を求める施主から選ばれています。

初期費用は布基礎よりも高くなる傾向にありますが、長期的な視点で見れば、建物の耐久性向上やメンテナンスコストの削減につながる価値ある投資と考えることができるでしょう。

耐震等級3を支える強固な鉄筋とコンクリート

アキュラホームの基礎が、最高ランクである耐震等級3という高い安全性を実現できる背景には、使用される鉄筋とコンクリートの品質、そしてそれらを組み合わせる精密な設計・施工技術があります。

基礎は単なる土台ではなく、地震の強大なエネルギーから家を守るための最前線の防御壁であり、その性能は素材の品質に大きく依存します。

鉄筋の役割と品質

コンクリートは圧縮される力には非常に強い一方で、引っ張られる力（引張力）には弱いという特性を持っています。

地震の際には、基礎には曲げられたり引っ張られたりする複雑な力がかかります。

このコンクリートの弱点を補うのが鉄筋の役割です。

鉄筋は引張力に非常に強いため、コンクリートの中に適切に配置することで、両者の長所を組み合わせた強固な「鉄筋コンクリート」構造が生まれます。

アキュラホームの基礎では、構造計算に基づいて、必要な太さの鉄筋を、必要な間隔（ピッチ）で正確に配置していきます。

一般的に、基礎の外周部やコーナー部分など、特に大きな力がかかる場所にはより太い鉄筋を密に配置するなど、メリハリのある配筋計画が立てられます。

この配筋が設計図通りにミリ単位の精度で組まれているかどうかが、基礎の強度を決定づける重要なポイントであり、後の工程で厳しく検査されます。

コンクリートの品質管理

基礎のもう一つの主役であるコンクリートもまた、厳格な品質管理が求められます。

アキュラホームが使用するコンクリートは、JIS（日本産業規格）認定工場で生産された、品質の確かな生コンクリートです。

コンクリートの強度は「設計基準強度」として数値で定められており、アキュラホームの基礎では、建物の規模や設計に応じて十分な強度が確保できるコンクリートが選定されます。

例えば、設計基準強度が24N/mm²であれば、1平方ミリメートルあたり約240kgの圧縮力に耐えられることを意味します。

また、コンクリートを打設する際には、その日の気温や湿度を考慮して配合を微調整する「温度補正」も行われます。

これは、季節によってコンクリートが固まる速さが変わるため、常に安定した品質を保つための重要な措置です。

打設後も、コンクリートが設計通りの強度に達するまで、急激な乾燥などを防ぎながら適切に養生する期間が設けられます。

このように、高品質な鉄筋とコンクリートを、緻密な構造計算と正確な施工技術によって一体化させることで、アキュラホームの基礎は耐震等級3という高い性能を実現しているのです。

目に見えない部分だからこそ、こうした素材と技術へのこだわりが、家族の安全を守る礎となっています。

第三者機関による厳しい検査体制

どれだけ優れた設計図を描き、高品質な材料を用意したとしても、それが図面通りに正確に施工されなければ意味がありません。

特に、一度コンクリートを打設してしまうと内部の様子を確認できなくなる基礎工事においては、施工途中の検査が極めて重要になります。

アキュラホームでは、自社の施工管理に加えて、客観的な視点を持つ第三者機関による厳格な検査体制を導入することで、基礎の品質を確固たるものにしています。

配筋検査の重要性

基礎工事における最も重要な検査の一つが「配筋検査」です。

これは、コンクリートを流し込む前に、設計図通りに鉄筋が正しく配置されているかを確認する検査です。

検査員は、以下のような項目をメジャーや専門の器具を使って一つひとつ丹念にチェックしていきます。

特に「かぶり厚さ」は、基礎の耐久性に直結する重要なポイントです。

鉄筋がコンクリートの表面に近すぎると、雨水などが浸透して鉄筋が錆びやすくなり、基礎の強度低下を招きます。

そのため、規定されたかぶり厚さが全域で確保されているかを厳しく確認します。

この配筋検査に合格しなければ、次のコンクリート打設工程に進むことはできません。

第三者機関による客観的な評価

アキュラホームの品質管理体制の大きな特徴は、これらの重要な検査を自社の担当者だけでなく、利害関係のない第三者機関の検査員も行う点にあります。

住宅瑕疵担保責任保険法人などが派遣する専門の検査員が、施工業者とは全く別の客観的な立場で現場をチェックします。

これにより、万が一の見落としや甘い判断が入り込む余地をなくし、二重三重のチェック体制で品質を保証します。

施主にとっても、専門知識を持つ第三者が自分の家の基礎を厳しくチェックしてくれているという事実は、大きな安心感につながるでしょう。

アキュラホームでは、こうした徹底した検査体制を通じて、設計図通りの性能を確実に現場で再現することに全力を注いでいます。

見えない部分だからこそこだわる、その姿勢がアキュラホームの信頼性の高さを支えているのです。

基礎工事の現場に立ち会う機会があれば、ぜひこの厳しい検査の様子にも注目してみてください。

 

 

 

アキュラホームの基礎に関する価格と評判

基礎工事の価格はどのくらいか

アキュラホームで家を建てる際に、多くの方が気になるのが基礎工事にかかる価格や費用でしょう。

基礎は家全体の価格の中でも一定の割合を占める重要な項目ですが、その金額は様々な要因によって変動するため、一概に「いくら」と断言することは難しいのが実情です。

ここでは、基礎工事の価格を左右する主な要因について解説します。

建物の大きさと形状

最も基本的な要因は、建物の大きさ、つまり建築面積（建坪）です。

建物が大きくなればなるほど、基礎の面積も広くなり、使用する鉄筋やコンクリートの量が増加するため、価格はそれに比例して高くなります。

また、建物の形状も価格に影響を与えます。

シンプルな長方形の総二階建ての家と、凹凸の多い複雑な形状の平屋とでは、同じ建坪でも基礎の外周の長さが異なります。

基礎の外周が長くなれば、型枠の設置や鉄筋の加工などにより手間がかかるため、コストアップの要因となります。

基礎の種類（布基礎かベタ基礎か）

前述の通り、アキュラホームでは布基礎とベタ基礎を選択できますが、どちらを選ぶかによっても価格は変わります。

一般的には、使用するコンクリートや鉄筋の量が多いベタ基礎の方が、布基礎よりも高価になる傾向があります。

坪単価で数万円程度の差が出ることが多いようですが、これはあくまで目安であり、建物の仕様によって異なります。

オプションでベタ基礎を選択する場合は、その差額がどの程度になるのか、事前に担当者へ確認することが重要です。

地盤の状態と地盤改良工事

見落とされがちですが、地盤の状態は基礎工事の価格に大きな影響を及ぼす可能性があります。

地盤調査の結果、地盤が軟弱であると判断された場合、安全な家を建てるためには地盤改良工事が必要となります。

地盤改良には、表層改良工法や柱状改良工法などいくつかの種類があり、地盤の状態や建物の重さに応じて最適な工法が選ばれます。

この地盤改良工事には、数十万円から、場合によっては百万円以上の追加費用がかかることもあります。

これは当初の資金計画には含まれていないケースが多いため、土地探しの段階から地盤の良し悪しを意識しておくことも、予算管理の観点からは大切です。

最終的な基礎工事の価格は、これらの要因を総合的に考慮して見積もられます。

アキュラホームから提示される見積書では、「基礎工事」として一式で計上されることが多いですが、その内訳について詳しく説明を求め、納得した上で契約を進めるようにしましょう。

長期優良住宅に対応しているか

長く安心して住み続けられる家を求める方にとって、「長期優良住宅」の認定は非常に魅力的な制度です。

長期優良住宅とは、耐震性、耐久性、省エネルギー性など、国が定めた厳しい基準をクリアした高品質な住宅のことで、税制上の優遇措置など様々なメリットを受けられます。

そして、この長期優良住宅の認定を受けるためには、当然ながら建物を支える基礎にも高い性能が求められます。

長期優良住宅と基礎の関係

長期優良住宅の認定基準の中には、「劣化対策」という項目があります。

これは、構造躯体などが数世代にわたって使用できるような対策が講じられていることを求めるもので、基礎に関しては、地面からの湿気対策やコンクリートの中性化対策などが評価の対象となります。

例えば、地面をコンクリートで覆うベタ基礎は、防湿性の観点からこの基準をクリアしやすいと言えます。

また、鉄筋を錆から守るために必要なコンクリートのかぶり厚さが十分に確保されていることも、耐久性を評価する上で重要なポイントです。

さらに、「耐震性」の項目では、原則として耐震等級2以上が求められます。

アキュラホームが標準で目指している耐震等級3は、この基準を大きく上回るものであり、長期優良住宅の認定を取得する上で大きなアドバンテージとなります。

この高い耐震性を足元から支えているのが、これまで解説してきた強固な基礎であることは言うまでもありません。

アキュラホームの対応

アキュラホームは、長期優良住宅の基準に対応した家づくりを積極的に行っています。

もちろん、長期優良住宅の認定を取得するためには、基礎だけでなく、建物の構造や断熱性能、維持管理計画など、家全体で基準を満たす必要があります。

そのため、認定を取得する場合は、標準仕様からの変更や追加の費用が発生することが一般的です。

しかし、アキュラホームの基本的な家づくりの考え方は、高い品質と耐久性を追求するものであり、その根幹をなす基礎の性能は、長期優良住宅の考え方と非常に親和性が高いと言えるでしょう。

もし長期優良住宅の認定取得を検討している場合は、設計の早い段階でその旨をアキュラホームの担当者に伝えることが重要です。

基礎の仕様選定も含め、認定取得に向けた最適なプランニングを提案してくれるはずです。

高品質なアキュラホームの基礎は、単に家を支えるだけでなく、資産価値の高い長期優良住宅を実現するための重要な基盤となっているのです。

施工品質に関する実際の評判

ハウスメーカーを選ぶ上で、設計や仕様、価格と並んで非常に気になるのが、実際の施工品質に関する評判です。

特に基礎工事は、家の完成後は見えなくなってしまう部分だけに、手抜きや施工ミスがないか不安に感じる方も少なくないでしょう。

ここでは、アキュラホームの基礎の施工品質に関する一般的な評判や、評価のポイントについて考察します。

品質管理体制への評価

アキュラホームの評判を調べてみると、その品質管理体制、特に第三者機関による検査を導入している点について、肯定的な評価が多く見られます。

自社だけでなく客観的な目でチェックが入ることは、施主にとって大きな安心材料となります。

実際に建築中の現場を見学した施主からは、「配筋が図面通りにきれいに組まれていた」「現場が整理整頓されていて、丁寧な仕事ぶりがうかがえた」といった声が聞かれます。

これは、現場の職人や施工管理者の意識の高さを反映しているものと考えられます。

アキュラホームが長年培ってきた施工マニュアルや管理システムが、全国どの施工店でも一定の品質を保つ上で機能していると言えるでしょう。

現場による品質のばらつき

一方で、ハウスメーカーの評判として常に付きまとうのが、施工する工務店や職人による品質のばらつきの問題です。

アキュラホームはフランチャイズシステムではなく直営に近い体制をとっていますが、実際に工事を行うのは地域の協力業者であることがほとんどです。

そのため、「担当した現場監督の対応が素晴らしかった」という声がある一方で、ごく稀に「連絡が遅い」「説明が不十分だった」といった不満の声が上がる可能性もゼロではありません。

基礎工事に関しても、コンクリートの打設時の天候管理や、養生期間の取り方など、現場の細やかな判断が品質を左右する場面もあります。

こうしたばらつきのリスクを最小限にするためには、施主自身が積極的に現場に足を運び、コミュニケーションを取ることが大切です。

疑問に思ったことは遠慮せずに質問し、工事の進捗状況を自分の目で確認することで、現場の緊張感を高め、より良い品質につながることが期待できます。

評判を参考にする際の注意点

インターネット上の口コミサイトやブログは、情報収集に非常に役立ちますが、その情報を鵜呑みにするのは禁物です。

特にネガティブな評判は目立ちやすい傾向があるため、その意見が全体の中の少数意見なのか、多くの人が感じていることなのかを見極める必要があります。

最も信頼できる情報は、可能であればアキュラホームが開催する構造見学会などに参加し、自分の目で実際の基礎や構造体を確認することです。

そこで現場の担当者に直接質問をぶつけてみることで、カタログだけではわからないリアルな品質へのこだわりを感じ取ることができるでしょう。

総じて、アキュラホームの基礎の施工品質は、しっかりとした管理体制のもとで高いレベルに保たれていると評価できますが、最終的な満足度は現場とのコミュニケーションにも左右されるということを覚えておくと良いでしょう。

アフターサービスと保証内容

家は建てて終わりではなく、そこから何十年という長い付き合いが始まります。

万が一、住み始めてから基礎に何らかの不具合が生じた場合に、どのような保証やアフターサービスが受けられるのかは、ハウスメーカー選びにおける非常に重要な判断基準です。

アキュラホームでは、法律で定められた義務を果たすだけでなく、独自の保証制度を設けることで、施主の長期的な安心をサポートしています。

構造躯体の長期保証

アキュラホームでは、建物の主要な構造部分である構造躯体と、雨水の侵入を防止する部分について、長期保証制度を設けています。

基礎は、この構造躯体の最も重要な部分に含まれます。

保証期間は、初期保証として10年または20年が一般的ですが、アキュラホームでは所定の有料メンテナンス工事を行うことを条件に、さらに保証期間を延長できるシステムを導入していることが多いです。

これにより、最長で35年といった長期間にわたって保証を受け続けることが可能になります。

この保証期間中に、例えば基礎に大きなひび割れ（クラック）が発生して建物の安全性に影響を及ぼす、あるいは不同沈下によって家が傾くといった重大な瑕疵が発見された場合、アキュラホームの責任において無償で補修工事が行われます。

この長期保証制度があるからこそ、施主は安心して日々の暮らしを送ることができるのです。

住宅瑕疵担保責任保険

すべての新築住宅には、「住宅の品質確保の促進等に関する法律（品確法）」に基づき、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任が義務付けられています。

これは、万が一ハウスメーカーが倒産してしまった場合でも、施主が保証を受けられるように、保険法人への加入が義務付けられている制度です。

アキュラホームももちろんこの保険に加入しているため、基礎を含む構造耐力上主要な部分などに瑕疵が見つかった際には、保険金によって補修費用が支払われます。

これは、施主を守るための最低限のセーフティネットであり、アキュラホームの保証は、これをさらに手厚くしたものと理解すると良いでしょう。

定期的な点検サービス

保証制度を実効性のあるものにするためには、不具合を早期に発見するための定期的な点検が欠かせません。

アキュラホームでは、引き渡し後、数ヶ月、1年、2年、5年、10年といったタイミングで専門のスタッフが訪問し、建物の状態をチェックする定期点検サービスを実施しています。

この点検では、基礎の状態もチェック項目に含まれており、ひび割れの有無や蟻道（シロアリの通り道）がないかなどをプロの目で確認します。

何か問題が見つかれば、保証の対象となるものは無償で、経年劣化によるものであっても適切なメンテナンス方法のアドバイスを受けられます。

このように、アキュラホームは手厚い保証制度と定期的な点検サービスを組み合わせることで、建てた後も長く続く安心を提供しています。

契約前には、保証の具体的な内容や期間、保証延長の条件などを詳しく確認しておくことをお勧めします。

災害に強い家づくりとアキュラホームの基礎

日本に住む以上、地震や台風といった自然災害のリスクを避けて通ることはできません。

だからこそ、現代の家づくりにおいては、災害から家族の命と財産を守る「強さ」が何よりも求められます。

アキュラホームは、この災害に強い家づくりを企業理念の中心に据えており、その根幹を支えているのが、徹底的に品質を追求したアキュラホームの基礎です。

耐震等級3へのこだわり

これまでも触れてきた通り、アキュラホームは最高ランクである耐震等級3の取得を標準としています。

耐震等級3は、建築基準法で定められた最低限の耐震性能（等級1）の1.5倍の力に対して倒壊しない強度を持つことを意味します。

これは、消防署や警察署など、災害時の拠点となる防災施設に求められるレベルと同じです。

2016年の熊本地震では、震度7の揺れが2度も観測されるという前代未聞の事態となりましたが、この地震において耐震等級3で建てられた木造住宅は、倒壊はもちろん大きな損傷もほとんどなかったことが調査で明らかになっています。

この事実が、耐震等級3の重要性を何よりも雄弁に物語っています。

アキュラホームの基礎は、この耐震等級3の頑強な上部構造を、地盤からしっかりと支えるための土台です。

地盤調査に基づいた最適な基礎選定、緻密な構造計算による配筋設計、そして厳格な検査体制。これらすべてが連携することで、地震の巨大なエネルギーを受け止め、安全に地盤へ逃がすという基礎本来の役割を最大限に果たすことができるのです。

基礎と建物のトータルバランス

災害に強い家は、単に基礎だけが強ければ良いというわけではありません。

基礎、柱や梁といった構造躯体、そしてそれらを結合する金物など、家全体のバランスが取れて初めて、本当の強さが発揮されます。

アキュラホームでは、自社開発の木造軸組工法に、耐力壁をバランス良く配置することで、地震の揺れを建物全体で吸収・分散する設計を行っています。

強固なアキュラホームの基礎と、しなやかさも併せ持つ木造の上部構造が一体となって、繰り返す余震にも耐えうる粘り強さを生み出します。

まさに、アキュラホームの基礎は、災害に強い家づくりの「要」と言える存在です。

これから家づくりを考える皆さまには、デザインや設備だけでなく、ぜひこの「見えない部分」の強さにこそ注目していただきたいと思います。

なぜなら、それこそが、何気ない日常を、そして万が一の時にも家族を守り抜く、最も価値ある性能だからです。

アキュラホームの基礎について深く知ることは、安心できる未来の暮らしを選択することに他なりません。