積水ハウスの保証を徹底解説!期間や費用、延長の条件は?

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積水ハウスでの住宅購入を検討している方、あるいはすでにオーナーである方にとって、積水ハウスの保証内容は非常に重要な関心事ではないでしょうか。

マイホームは一生に一度の大きな買い物であり、その品質がどれだけ長期間にわたって保証されるのかは、安心して暮らすための基盤となります。

特に、保証期間がいつまでなのか、保証延長は可能なのか、そして保証が切れるとどうなるのかといった点は、多くの方が抱く共通の疑問でしょう。

また、保証を維持するために必要となる有料メンテナンスの内容や、その際に発生する具体的な費用についても気になるところです。

さらに、シロアリ対策や外壁、屋根といった住宅の重要部分の保証範囲、中古で積水ハウスの物件を購入した場合の保証の扱いなど、知っておくべきことは多岐にわたります。

この記事では、積水ハウス独自の保証延長制度であるユートラスシステムを含め、積水ハウスの保証に関するあらゆる情報を網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。

本記事のポイント
  • 積水ハウスの初期30年保証の具体的な内容
  • 保証を永年に延長できるユートラスシステムの仕組み
  • 外壁・屋根・シロアリなど部位別の保証範囲
  • 保証を維持するための有料メンテナンスの内容と費用
  • 保証が切れた場合に考えられるリスク
  • 中古の積水ハウス物件における保証の継承条件
  • 他のハウスメーカーとの保証内容の比較

 

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積水ハウスの保証の全体像と初期30年保証

ポイント
  • まず知りたい基本の保証期間
  • 保証延長を可能にするユートラスシステム
  • 気になる外壁や屋根の保証範囲
  • シロアリ被害は保証対象になるのか
  • 保証が切れるとどうなる?

積水ハウスで家を建てる際、多くの方が魅力を感じる点の一つが、手厚い保証制度です。

大切な住まいを長期間にわたって守るための仕組みは、オーナーにとって大きな安心材料となるでしょう。

この章では、積水ハウスの保証の根幹をなす「初期30年保証」の全体像と、それぞれの保証内容について詳しく掘り下げていきます。

構造躯体や防水といった住宅の基本性能に関する保証から、多くの方が気になる外壁や屋根、さらにはシロアリ被害に至るまで、その保証期間と範囲を正しく理解することが重要です。

また、保証延長を可能にする独自のシステムや、万が一保証が切れた場合にどのような状況になるのかについても解説します。

まず知りたい基本の保証期間

積水ハウスの保証制度の基本となるのが、「初期30年保証」です。

これは、住宅の引き渡しから30年間にわたり、建物の品質を保証する制度であり、法律で定められた10年間の瑕疵担保責任期間を大幅に上回る手厚い内容となっています。

この長期保証は、積水ハウスが自社の技術力と品質に高い自信を持っていることの表れとも言えるでしょう。

具体的に、この初期30年保証の対象となるのは、住宅の根幹をなす部分です。

主に、「構造躯体」と「雨水の浸入を防止する部分(防水)」の2つが対象となります。

構造躯体とは、建物の骨格となる柱や梁、基礎などのことで、建物の強度や安全性を支える最も重要な部分です。

また、雨水の浸入を防止する部分には、屋根や外壁、開口部などが含まれ、これらが機能しなくなることによる雨漏りなどを防ぎます。

この30年という保証期間は、業界内でもトップクラスの長さであり、長期にわたる安心を提供してくれます。

ただし、注意点として、建物のすべての部分が30年間保証されるわけではないことを理解しておく必要があります。

例えば、設備機器や内装仕上げなど、経年劣化が避けられない部分については、別途異なる保証期間が設定されているのが一般的です。

そのため、契約時には保証の対象範囲と各部位の保証期間を詳細に確認することが大切です。

この初期保証期間中は、定期的な無料点検も実施されます。

専門のスタッフが建物の状態をチェックし、必要なアドバイスやメンテナンスの提案を行ってくれるため、建物のコンディションを良好に保つ上で非常に役立つサービスとなっています。

保証延長を可能にするユートラスシステム

積水ハウスの保証制度が他社と一線を画す大きな特徴の一つが、「ユートラスシステム」による保証延長制度です。

前述の初期30年保証が終了した後も、切れ目なく保証を継続できるこの仕組みは、積水ハウスが掲げる「永年保証」を具体化したものと言えます。

ユートラスシステムは、簡単に言うと、保証期間が満了する前に、積水ハウスが指定する有料点検と、その結果に基づいて必要と判断された有料メンテナンス工事を実施することで、保証をさらに10年間延長できるという制度です。

そして、このプロセスを繰り返すことで、理論上は建物が存在する限り永続的に保証を受け続けることが可能になります。

このシステムの最大のメリットは、築年数が経過しても、メーカーによる確かな保証のもとで安心して暮らし続けられる点です。

一般的な住宅では、築30年も経つと様々な箇所で不具合が発生し、その都度、所有者が自己責任で修繕業者を探し、高額な費用を負担しなければなりません。

しかし、ユートラスシステムを利用すれば、定期的なメンテナンスを通じて建物の性能を維持しつつ、万が一の際にも積水ハウスの保証が適用されるため、将来的なリスクと費用を大幅に軽減できます。

有料メンテナンスと聞くと、費用面での負担を心配される方もいるかもしれません。

確かに、外壁の再塗装や屋根の防水工事など、実施される工事には一定の費用がかかります。

しかし、これらは保証の有無にかかわらず、建物の寿命を延ばすためにはいずれ必要となるメンテナンスです。

適切な時期に、建物のことを知り尽くしたメーカー自身の手でメンテナンスを行うことは、結果的に建物の資産価値を維持することにも繋がるのです。

このユートラスシステムは、単なる保証延長だけでなく、積水ハウスとオーナーが長期的なパートナーシップを築くための重要な仕組みであると言えるでしょう。

気になる外壁や屋根の保証範囲

住宅の耐久性や快適性を維持する上で、外壁と屋根は非常に重要な役割を担っています。

常に紫外線や風雨に晒されているため、経年による劣化が避けられない部分でもあります。

そのため、積水ハウスの保証において、これらの部位がどのように扱われるのかは、多くの方が気にするポイントでしょう。

積水ハウスでは、外壁や屋根についても、基本的に初期30年保証の対象に含まれています。

これは、「雨水の浸入を防止する部分」として保証されるもので、具体的には、外壁材の著しい変質や変色、ひび割れ、そして屋根からの雨漏りなどが保証の対象となります。

この長期保証を実現している背景には、積水ハウスが採用している高品質な外壁材や屋根材の存在があります。

例えば、オリジナル外壁材である「ダインコンクリート」や「シェルテックウォール」は、高い耐久性、耐火性、防汚性を誇り、長期間にわたって美観と性能を維持できるように設計されています。

これにより、一般的な住宅で10年~15年周期で必要とされる再塗装などの大規模メンテナンスのサイクルを大幅に伸ばすことが可能となっています。

ただし、保証が適用されるためにはいくつかの条件があります。

まず、台風や地震といった自然災害による損傷や、飛来物による破損など、外的要因によるものは保証の対象外となるのが一般的です。

これらについては、火災保険などでカバーする必要があります。

また、保証期間中であっても、オーナーによるメンテナンスの懈怠や、積水ハウス以外での不適切なリフォーム、改造などが原因で不具合が生じた場合も、保証が適用されないことがあります。

保証を有効に保つためには、定期点検をきちんと受け、メーカーの推奨するメンテナンスを適切に行うことが前提となります。

外壁や屋根は、建物の寿命だけでなく、見た目の印象や資産価値にも大きく影響する部分です。

積水ハウスの手厚い保証は、これらの価値を長期的に守るための強力なサポートであると言えるでしょう。

シロアリ被害は保証対象になるのか

木造住宅にとって、シロアリは建物の耐久性を脅かす深刻な問題です。

目に見えない床下などで被害が進行し、気づいた時には構造躯体に大きなダメージが及んでいたというケースも少なくありません。

そのため、ハウスメーカーの保証制度において、シロアリ対策がどのように位置づけられているかは非常に重要です。

積水ハウスでは、シロアリ被害に対しても保証制度を設けています。

具体的には、引き渡しから最初の10年間、シロアリによる食害が保証の対象となります。

これは、新築時に行われる防蟻処理の効果が持続する期間に基づいています。

この保証期間内にシロアリによる被害が発見された場合、駆除費用や被害箇所の修復費用が保証によってカバーされることになります。

そして、このシロアリ保証も、10年目の有料メンテナンス(防蟻工事の再施工)を行うことで、さらに10年間延長することが可能です。

つまり、定期的に指定の防蟻工事を繰り返すことで、シロアリに対する保証も継続していくことができる仕組みになっています。

積水ハウスが採用している防蟻対策には、土壌処理や木部処理といった薬剤による方法が基本となります。

また、基礎パッキン工法などを採用することで、床下の換気性能を高め、シロアリが好む湿気の多い環境を作らないような工夫も凝らされています。

ただし、保証を継続するためには、オーナー側の協力も不可欠です。

例えば、建物の周囲に木材や段ボールなどを放置しない、羽アリを発見したら速やかに連絡するなど、日常的な注意が被害の未然防止に繋がります。

また、保証延長のための防蟻工事は、積水ハウス指定の業者で行う必要があります。

費用を抑えたいからと他の業者に依頼してしまうと、保証の対象外となってしまうため注意が必要です。

シロアリ保証は、構造躯体の保証と密接に関連しています。

大切な住まいの骨格を守るためにも、シロアリ保証の条件を正しく理解し、必要なメンテナンスを確実に実施していくことが求められます。

保証が切れるとどうなる?

積水ハウスの充実した保証制度ですが、もし有料メンテナンスを行わず、保証が切れてしまった場合、どのような状況になるのでしょうか。

この点を理解しておくことは、保証を継続する価値を判断する上で非常に重要です。

保証が切れるということは、それ以降に発生した建物の不具合や損傷について、その修理費用がすべてオーナーの自己負担になることを意味します。

例えば、初期30年保証が終了した後に雨漏りが発生した場合、その原因調査から修理工事に至るまでの全費用を自分で支払わなければなりません。

屋根や外壁の修理は、規模によっては数百万円単位の出費になることもあり、突発的な大きな負担となります。

同様に、構造躯体に何らかの問題が生じた場合や、シロアリ被害が発見された場合も、保証がなければその対策費用はすべて自己負担です。

特に構造に関わる修繕は、専門的な技術を要するため、高額になりがちです。

保証が切れた場合、修理業者も自分で探す必要があります。

信頼できる業者を見つけるのは簡単ではなく、業者によって技術力や費用も様々です。

積水ハウスの保証が継続していれば、連絡一本で建物のことを熟知した専門スタッフが対応してくれますが、そのサポートが受けられなくなるという点は、金銭的な負担以上に大きなデメリットかもしれません。

また、建物の資産価値という観点からも影響が考えられます。

将来的にその家を売却することになった場合、「メーカー保証が継続している住宅」であることは、買い手にとって大きな安心材料となり、査定においても有利に働く可能性があります。

逆に、保証が切れていると、建物の維持管理状態に対する懸念から、評価が下がってしまうことも考えられます。

もちろん、保証を延長するための有料メンテナンスには費用がかかります。

しかし、その費用は、将来発生しうる突発的な高額修理費用に対する「保険」と捉えることもできるでしょう。

計画的にメンテナンス費用を積み立てて保証を継続するか、リスクを承知の上で保証を切るか、長期的な視点での判断が求められます。

 

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積水ハウスの保証を維持するための条件と費用

ポイント
  • 保証継続に必要な有料メンテナンスとは
  • メンテナンスにかかる具体的な費用
  • 中古物件での保証の取り扱い
  • 保証が適用されないケースと注意点
  • 他社比較でわかる積水ハウスの保証の価値

積水ハウスが提供する「永年保証」は、自動的に付与されるものではなく、オーナーが特定の条件を満たし続けることで初めて維持できるものです。

その中心となるのが、定期的な有料メンテナンスの実施です。

この章では、積水ハウスの保証を将来にわたって継続していくために、具体的に何をしなければならないのか、そしてそれにはどれくらいの費用がかかるのかを詳しく解説します。

また、中古で積水ハウスの住宅を購入した場合の保証の扱いや、保証が適用されなくなってしまうケースなど、オーナーとして知っておくべき重要な注意点についても触れていきます。

最後に、他社との比較を通じて、積水ハウスの保証制度が持つ独自の価値を客観的に評価します。

保証継続に必要な有料メンテナンスとは

積水ハウスの長期保証を継続させるための鍵となるのが、定期的に実施される「有料メンテナンス」です。

これは、建物の性能や品質を長期にわたって維持し、保証を次の期間へと引き継ぐために不可欠なプロセスです。

では、具体的にどのようなメンテナンスが必要になるのでしょうか。

まず、保証延長のタイミングは、保証期間が満了する前に行われます。

例えば、初期30年保証であれば、30年目を迎える前に、積水ハウスによる詳細な建物診断(有料)が行われます。

この診断結果に基づき、建物の状態に応じて必要なメンテナンス工事のメニューが提案されます。

オーナーがこの提案に同意し、指定された有料メンテナンス工事を実施することで、保証がさらに10年間延長される、というのが基本的な流れです。

有料メンテナンスの主な内容は、経年劣化が進みやすい部分の保護や補修が中心となります。

代表的な工事としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 防蟻工事:シロアリ保証を延長するために、10年ごとに行われる薬剤の再散布。
  • 外壁・屋根のメンテナンス:外壁の目地(シーリング)の打ち替えや、外壁材・屋根材の再塗装、防水シートの補修など。建物の仕様や立地条件によって実施時期や内容は異なります。
  • 防水工事:バルコニーや陸屋根の防水層を再施工する工事。雨漏りを防ぐために非常に重要です。

これらのメンテナンスは、単に保証を延長するためだけに行うのではありません。

いずれも、住宅の寿命を延ばし、快適な居住環境を保つためには不可欠な工事です。

適切なタイミングで、建物の構造や特性を熟知している積水ハウス自身がメンテナンスを行うことで、質の高いリフォームが期待でき、結果として建物の資産価値を守ることにも繋がります。

重要なのは、これらのメンテナンスを「積水ハウスリフォーム株式会社」など、指定された会社で実施する必要があるという点です。

もし、他のリフォーム会社で同様の工事を行った場合、たとえ工事内容が同じであっても、保証延長の対象とは認められません。

これは、純正部品や指定工法を用いることで、積水ハウスが定めた品質基準を維持し、保証責任を全うするためです。

保証継続は、オーナーの意思と計画的な投資によって成り立つ仕組みであると理解しておくことが大切です。

メンテナンスにかかる具体的な費用

保証を延長するために有料メンテナンスが必要であることは分かりましたが、多くの方が最も気になるのは「具体的にいくらかかるのか」という費用面でしょう。

メンテナンス費用は、家の大きさや形状、建材の仕様、立地条件、そして経年劣化の度合いによって大きく変動するため、一概に「いくらです」と断言することはできません。

しかし、将来の資金計画を立てる上で、ある程度の目安を知っておくことは非常に重要です。

ここでは、一般的に必要とされるメンテナンス工事の費用相場について解説します。

防蟻工事の費用

シロアリ保証を10年ごとに延長するために必要な防蟻工事です。

費用の目安は、一般的な30坪程度の住宅で15万円から25万円程度が相場とされています。

これは10年に一度、必ず発生すると考えて計画しておくべき費用です。

外壁・屋根のメンテナンス費用

これは、メンテナンス費用の中でも最も大きな割合を占める部分です。

足場の設置費用も含まれるため、一度に行うのが効率的です。

  • 外壁塗装:使用する塗料のグレードにもよりますが、30坪~40坪の住宅で100万円から180万円程度が目安となります。高耐久な塗料を選べば費用は上がりますが、次の塗り替えまでの期間を延ばすことができます。
  • シーリング打ち替え:外壁材の継ぎ目を埋めるシーリングは、10年~15年で劣化するため打ち替えが必要です。外壁塗装と同時に行う場合、30万円から50万円程度が追加でかかることがあります。
  • 屋根塗装・防水工事:屋根の形状や素材によって大きく異なります。スレート屋根の塗装であれば50万円から80万円、防水工事となるとそれ以上の費用がかかる場合もあります。

これらの外壁・屋根関連の工事は、築15年~30年の間に一度は必要となる可能性が高いです。

合計すると、200万円から300万円、あるいはそれ以上のまとまった費用が必要になることも考えられます。

これらの費用は決して安価ではありませんが、前述の通り、住宅の性能と資産価値を維持するための必要投資です。

積水ハウスのオーナーの中には、将来のメンテナンス費用に備えて、新築時から計画的に積み立てを行っている方も少なくありません。

保証延長の時期が近づいたら、まずは建物診断を依頼し、正確な見積もりを取ってから資金計画を具体化していくことが賢明です。

中古物件での保証の取り扱い

新築で購入した場合だけでなく、中古で積水ハウスの住宅を購入するケースも増えています。

その際、新築時に付与されていた手厚い保証が引き継がれるのかどうかは、購入希望者にとって非常に重要なポイントになります。

結論から言うと、積水ハウスでは、中古物件であっても一定の条件を満たせば、保証を引き継ぐことが可能です。

この保証継承の制度は「ユートラスシステム」の一部として組み込まれており、中古住宅市場における積水ハウスの物件の価値を高める一因となっています。

保証を継承するための最も重要な条件は、前のオーナーが必要な定期点検や有料メンテナンスをきちんと実施し、保証を有効な状態で維持してきたことです。

保証が一度切れてしまっている物件は、基本的に保証を復活させることはできません。

そのため、中古物件を検討する際には、その物件のメンテナンス履歴(点検や修繕の記録)を不動産会社や売主を通じて必ず確認する必要があります。

保証の継承手続きは、物件の所有権移転後、新しいオーナーが積水ハウスに申し出ることで行われます。

その際、有償の点検が必要となる場合があります。

この点検によって、建物の現状が保証基準を満たしているかが確認され、問題がなければ正式に保証が継承されます。

この仕組みは、買い手にとっては大きなメリットです。

中古住宅は新築に比べて不具合のリスクが高いという不安がつきまといますが、メーカー保証が引き継がれるのであれば、その不安は大幅に軽減されます。

万が一の際にも、アフターサービスを安心して受けることができるのです。

一方で、売り手にとっても、保証が継承できることは物件の付加価値となります。

日頃から適切なメンテナンスを行い、保証を維持しておくことが、将来の売却時に有利に働く可能性が高いと言えるでしょう。

積水ハウスでは、「スムストック」という優良ストック住宅認定制度にも参画しており、保証継承が可能な質の高い中古物件を市場に流通させる取り組みも行っています。

中古での購入を検討している方は、こうした制度も活用すると良いでしょう。

保証が適用されないケースと注意点

積水ハウスの保証は非常に手厚いものですが、どのような状況でも無条件にすべてが保証されるわけではありません。

保証が適用されない、いわゆる「免責事項」が存在します。

これらのケースを正しく理解しておかないと、いざという時に「保証されると思っていたのに…」という事態になりかねません。

ここでは、保証適用外となる主なケースと、オーナーとして注意すべき点について解説します。

まず、最も代表的な免責事項は、自然災害による損害です。

地震、台風、洪水、落雷、火災など、予測不可能な天災や事故によって建物が受けたダメージは、基本的にメーカー保証の対象外です。

これらのリスクに備えるためには、火災保険や地震保険への加入が必須となります。

次に、オーナーの維持管理が不適切であったり、故意または過失によって生じた不具合も保証されません。

例えば、推奨されている定期点検を受けなかった、雨樋の掃除を怠ったことで外壁にダメージが及んだ、不適切な使用方法で設備を壊してしまった、といったケースがこれに該当します。

また、積水ハウス以外の業者による増改築やリフォームを行った部分、およびそれに起因する不具合も保証の対象から外れます。

例えば、他社で外壁の塗装を行った後に雨漏りが発生した場合、その原因が塗装工事にあると判断されれば、積水ハウスの防水保証は適用されません。

保証を維持するためには、リフォームを検討する際も、まずは積水ハウスに相談することが原則となります。

その他、以下のようなケースも一般的に免責事項とされています。

  • 建物の周辺環境の変化(近隣の工事による地盤沈下など)に起因する損害。
  • 所有者や居住者の変更を積水ハウスに通知しなかった場合。
  • 壁紙の剥がれや木部の収縮など、建材の性質上やむを得ない経年変化。
  • シロアリ以外の害虫や小動物による損害。

保証書や契約書には、これらの免責事項が詳細に記載されています。

家を建てた後、あるいは中古で購入した際には、必ず内容に目を通し、保証の範囲と限界を正確に把握しておくことが、後のトラブルを防ぐ上で非常に重要です。

他社比較でわかる積水ハウスの保証の価値

積水ハウスの保証制度について詳しく見てきましたが、その価値をより客観的に理解するためには、他の大手ハウスメーカーと比較してみることが有効です。

各社とも顧客の安心を獲得するために長期保証を打ち出していますが、その内容には少しずつ違いがあります。

ここでは、いくつかの代表的なハウスメーカーと積水ハウスの保証を比較し、その特徴を浮き彫りにします。

以下は、主要ハウスメーカーの初期保証期間と保証延長の仕組みをまとめた簡易的な比較表です。

ハウスメーカー 初期保証期間(構造・防水) 保証延長の仕組み 備考
積水ハウス 30年 有料メンテナンスにより10年ごと延長(永年) 「ユートラスシステム」
大和ハウス 30年 有料メンテナンスにより15年または10年延長(最長60年) 「xtended support」
住友林業 30年 有料メンテナンスにより10年延長(最長60年) 「60年保証システム」
ヘーベルハウス 30年 有料メンテナンスにより10年延長(最長60年) 「60年点検システム」
一条工務店 30年 10年ごとの有料メンテナンスで継続 自社グループによる施工・メンテナンスが特徴

この表からわかるように、現在、大手ハウスメーカーの多くが初期30年保証を標準としており、この点では横並びの状況になっています。

これは、2020年に品確法が改正され、長期優良住宅の認定基準が厳しくなったことも影響しています。

違いが現れるのは、保証延長の仕組みです。

多くのメーカーが最長60年という上限を設けているのに対し、積水ハウスは「永年保証」を掲げ、理論上は建物がある限り保証を継続できるという点が最大の特徴です。

これは、人生100年時代を見据え、世代を超えて住み継ぐことを可能にするという、積水ハウスの思想が反映された制度と言えるでしょう。

もちろん、「永年」を維持するためには継続的な有料メンテナンスが前提となりますが、60年を超えてもメーカーの責任あるサポートを受けられるという選択肢があることは、大きな安心感に繋がります。

また、保証の内容だけでなく、アフターサービスの体制も重要です。

積水ハウスは全国にカスタマーズセンターを配置し、迅速な対応を可能にしています。

定期点検のきめ細やかさや、リフォーム専門会社の存在など、保証を支えるソフト面の充実度も、他社と比較する上での重要な評価ポイントです。

保証制度は、単に期間の長さだけでなく、延長の条件、費用、そしてそれを支える企業の体制まで含めて総合的に判断する必要があります。

その中で、積水ハウスの「永年保証」は、住宅の超長期的な価値維持を目指すオーナーにとって、非常に魅力的な選択肢であると言えるでしょう。

まとめ:積水ハウスの保証を最大限に活用するために

ここまで、積水ハウスの保証制度について、その期間や内容、延長の条件から費用に至るまで、多角的に解説してきました。

初期30年という業界トップクラスの保証をベースに、有料メンテナンスを条件として永続的に保証を延長できる「ユートラスシステム」は、積水ハウスの住宅が持つ大きな強みです。

この手厚い保証は、単に不具合を無償で修理してくれるというだけでなく、定期的な点検とメンテナンスを通じて、住宅の性能を長期にわたって最適な状態に保ち、資産価値を維持するという重要な役割を担っています。

しかし、この恩恵を最大限に受けるためには、オーナー自身が保証内容を正しく理解し、計画的にメンテナンスに取り組む姿勢が不可欠です。

保証書の内容をよく確認し、定期点検の案内には必ず応じ、将来のメンテナンス費用についても新築時から計画的に備えておくことが賢明です。

積水ハウスの保証は、メーカーとオーナーが長期的な信頼関係を築き、共に住宅の価値を守り育てていくためのパートナーシップの証とも言えます。

この制度を賢く活用することで、何十年にもわたって安心して快適な暮らしを実現することができるでしょう。

この記事のまとめ
  • 積水ハウスの基本保証は初期30年
  • 対象は主に構造躯体と雨水の浸入防止部分
  • 保証延長はユートラスシステムで可能
  • 有料メンテナンス実施で10年ずつ延長できる
  • 理論上は永年保証が可能
  • 外壁や屋根も初期30年保証の対象
  • シロアリ保証は初期10年で延長可能
  • 保証延長には計画的なメンテナンス費用が必要
  • 外壁や屋根のメンテナンスは数百万単位になることも
  • 保証が切れると修理費用は全額自己負担
  • 中古物件でも条件を満たせば保証は継承できる
  • 保証継承にはメンテナンス履歴が重要
  • 自然災害や不適切な使用は保証対象外
  • 他社リフォームも保証が切れる原因になる
  • 他社比較でも積水ハウスの永年保証は特徴的

 

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