
クレバリーホームでの家づくりを検討している方にとって、クレバリーホームの断熱性能は非常に気になるポイントではないでしょうか。
「クレバリーホームの家は本当に暖かいのか」「標準仕様の断熱材で十分なのか」「寒いという評判を聞いたけど実際はどうなのだろう」といった疑問や不安を抱えている方も多いはずです。
住宅の断熱性能は、一年を通して快適な室温を保ち、光熱費を抑える上で極めて重要な要素です。
特に、冬の寒さが厳しい地域や、夏の厳しい暑さを乗り切るためには、高い断熱性が欠かせません。
この記事では、クレバリーホームの断熱に焦点を当て、その性能を徹底的に深掘りしていきます。
具体的には、標準仕様で採用されている断熱材の種類や性能、断熱性を示す重要な指標であるUA値、そして熱の出入りが最も多い窓の仕様について詳しく解説します。
さらに、多くの方が気になっている「寒い」という評判の真相や、換気システムとの関係性、特徴的な外壁タイルが断熱に与える影響についても触れていきます。
家づくりで後悔しないためには、性能を正しく理解し、価格とのバランスを見極めることが大切です。
他社との性能比較や、より高い断熱性を求める場合のオプション、そして最終的に満足のいく家を手に入れるためのチェックポイントまで、網羅的に情報を提供します。
この記事を最後まで読めば、クレバリーホームの断熱に関するあなたの疑問や不安が解消され、自信を持って家づくりを進めるための知識が身につくことでしょう。
- クレバリーホームの断熱の基本性能と標準仕様
- 断熱材の種類とそれぞれの特徴
- UA値やC値が示す具体的な断熱レベル
- 「寒い」という口コミや評判の真相
- 全館空調など換気システムと断熱性の関係
- 断熱性を高めるためのオプションと価格
- 後悔しないためのハウスメーカー選びの重要ポイント
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目次
クレバリーホームの断熱を支える標準仕様と性能
- 標準仕様で採用される断熱材の種類と特徴
- 気密性を示すUA値はどのくらいか
- 断熱で重要な窓サッシの性能
- 換気システムと組み合わせるメリット
- 特徴である外壁タイルの断熱への貢献
標準仕様で採用される断熱材の種類と特徴
クレバリーホームの断熱性能を理解する上で、まず基本となるのが標準仕様でどのような断熱材が使われているかを知ることです。
断熱材は家の快適性を左右する心臓部ともいえる部分であり、その種類や施工方法によって性能が大きく変わってきます。
クレバリーホームでは、主に壁と天井(または屋根)に高性能な断熱材を標準で採用し、高いレベルの断熱性を確保しています。
具体的に見ていきましょう。
壁の断熱:高性能硬質ウレタンフォーム
クレバリーホームの壁の断熱には、一般的に高性能な硬質ウレタンフォームが使用されています。
この素材は、数ある断熱材の中でもトップクラスの断熱性能を誇ります。
熱伝導率(熱の伝わりやすさを示す値)が非常に低いため、薄い厚みでも高い断熱効果を発揮するのが大きな特徴です。
これにより、壁の内部空間を有効活用しつつ、外気の熱をしっかりとシャットアウトできます。
また、硬質ウレタンフォームは現場で吹き付けて施工されることが多く、構造材に密着して隙間なく充填できるため、気密性の向上にも大きく貢献します。
これにより、断熱材の性能を最大限に引き出すことが可能となるわけです。
天井・屋根の断熱:吹込み用グラスウール
天井や屋根の断熱には、主に吹込み用のグラスウールが採用されています。
グラスウールは、リサイクルガラスを主原料とした繊維系の断熱材で、コストパフォーマンスに優れ、古くから多くの住宅で利用されてきました。
吹込み工法を用いることで、天井裏の複雑な形状の部分にも隙間なく断熱材を敷き詰めることができます。
これにより、夏場の屋根からの熱の侵入や、冬場の室内からの暖気の流出を効果的に防ぎます。
クレバリーホームでは、国が定める省エネルギー基準を上回る厚みで施工することを標準としており、快適な室内環境の実現に寄与しています。
基礎断熱の考え方
床下からの冷気や熱気を防ぐためには、基礎部分の断熱も重要になります。
クレバリーホームでは、基礎の内側に断熱材を施工する「基礎内断熱」または基礎の外側に施工する「基礎外断熱」を採用している場合があります。
これにより、床下空間の温度を安定させ、冬場の足元からの底冷えや夏場の床下からの熱気を和らげる効果が期待できます。
どの工法を採用しているかはフランチャイズや商品によって異なる場合があるため、事前の確認が重要です。
これらの断熱材を適材適所に配置することで、クレバリーホームの断熱は家全体を魔法瓶のように包み込み、一年中快適な住環境を提供することを目指しています。
標準仕様でも高いレベルが確保されていますが、さらなる性能向上を求める方向けのオプションも用意されている点を覚えておくと良いでしょう。
気密性を示すUA値はどのくらいか
クレバリーホームの断熱性能を客観的に評価する上で、UA値(外皮平均熱貫流率)は非常に重要な指標となります。
UA値とは、建物内外の温度差が1℃あった場合に、建物の外皮(壁、屋根、床、窓など)全体から1時間あたりにどれくらいの熱が逃げるかを示した数値です。
このUA値が小さければ小さいほど、熱が逃げにくい、つまり断熱性能が高い家ということになります。
クレバリーホームのUA値の目安
クレバリーホームのUA値は、どの商品を選ぶか、また建築する地域やプランによって変動しますが、多くの場合で国の定める省エネルギー基準を大きく上回る性能を持っています。
近年の高断熱住宅の指標としてよく用いられる「HEAT20」という基準があります。
これはG1、G2、G3という3つのグレードに分かれており、G2グレード以上であれば、冬でも室温が13℃~15℃を下回らないような高い断熱性が期待できます。
クレバリーホームの主力商品では、このHEAT20のG1グレードやG2グレードを標準でクリアする仕様となっていることが多いようです。
例えば、公式サイトで公表されている情報によれば、UA値が0.46W/㎡・K以下を標準とするシリーズもあり、これはG2グレードに相当する高いレベルです。
さらに、2023年に発表された新商品「ENELITE(エネリート)」では、クレバリーホーム史上最高となるUA値0.28W/㎡・Kを達成しており、これは北海道などの寒冷地基準をも上回るG3グレードに迫る驚異的な性能です。
断熱グレード | UA値の目安(6地域) | クレバリーホームの対応 |
---|---|---|
省エネ基準 | 0.87 W/㎡・K | 標準でクリア |
ZEH基準 | 0.60 W/㎡・K | 多くの商品でクリア |
HEAT20 G1 | 0.56 W/㎡・K | 多くの商品で標準仕様 |
HEAT20 G2 | 0.46 W/㎡・K | 上位商品やオプションで対応 |
HEAT20 G3 | 0.26 W/㎡・K | 「ENELITE」などで達成 |
C値(相当隙間面積)の重要性
UA値と合わせて確認したいのが、C値(相当隙間面積)です。
C値は、家にどれくらいの隙間があるかを示す数値で、これが小さいほど気密性が高いことを意味します。
いくら高性能な断熱材(高いUA値)を使っても、家に隙間が多ければそこから熱が逃げてしまい、計画通りの断熱性能は発揮されません。
高断熱と高気密は、いわば車の両輪のような関係なのです。
C値は1.0㎠/㎡以下であれば高気密住宅とされ、0.5㎠/㎡を下回ると非常に優れた気密性だと言えます。
クレバリーホームでは、C値に関しても高い基準を設けており、多くの建物で1.0㎠/㎡以下を目指して施工されています。
ただし、C値は施工精度に左右されるため、実際に建築する際には気密測定を依頼し、数値を確認することをおすすめします。
このように、クレバリーホームはUA値やC値といった客観的な数値においても、高いレベルの断熱・気密性能を実現していると言えるでしょう。
ただし、これらの数値はあくまで目安であり、最終的な性能はプランや施工品質によって変わる可能性があることを念頭に置いておく必要があります。
断熱で重要な窓サッシの性能
住宅全体の断熱性能を考えるとき、壁や屋根と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「窓」の性能です。
なぜなら、家の中から熱が逃げる割合、あるいは外から熱が侵入する割合は、冬場で約58%、夏場で約73%が窓などの開口部からだと言われているからです。
つまり、いくら壁の断熱性を高めても、窓の性能が低ければ、そこが大きな弱点となってしまうのです。
クレバリーホームの断熱戦略においても、この窓の性能は非常に重視されています。
標準仕様の窓サッシ
クレバリーホームでは、標準仕様として高い断熱性能を持つ窓サッシを採用しています。
具体的には、「樹脂サッシ」または「アルミ樹脂複合サッシ」と、「Low-E複層ガラス(ペアガラス)」の組み合わせが一般的です。
それぞれの特徴を見てみましょう。
- 樹脂サッシ: 窓のフレーム部分が樹脂でできているサッシです。樹脂はアルミに比べて熱伝導率が約1/1000と非常に低いため、外の冷たさや熱さを室内に伝えにくく、結露の発生を大幅に抑制します。断熱性を最優先に考えるなら、最も優れた選択肢と言えます。
- アルミ樹脂複合サッシ: 室外側に耐久性の高いアルミを、室内側に断熱性の高い樹脂を使用した、両者の良いところを組み合わせたサッシです。純粋な樹脂サッシには劣るものの、従来のアルミサッシとは比較にならないほど高い断熱性を発揮します。
ガラスの性能:Low-E複層ガラスとアルゴンガス
ガラス部分には、「Low-E複層ガラス」が標準で採用されています。
これは、2枚のガラスの間に乾燥した空気やガスが封入された構造で、ガラスの室内側に特殊な金属膜(Low-E膜)がコーティングされています。
この金属膜が、夏は太陽の熱線を反射して室内の温度上昇を抑え、冬は室内の暖房熱が外に逃げるのを防ぐ働きをします。
さらに、ガラスとガラスの間の中空層に、空気よりも熱を伝えにくい「アルゴンガス」を封入することで、断熱性能をさらに高めています。
これにより、一般的な一枚ガラスの窓に比べて約4倍、通常の複層ガラスに比べても約1.5倍の断熱効果が期待できます。
さらなる高性能化:トリプルガラスの選択肢
より高い断熱性能を求める場合や、寒冷地での建築を検討している場合には、オプションとして「トリプルガラス(3層ガラス)」を選択することも可能です。
これは、3枚のガラスと2つの中空層で構成されており、複層ガラスをさらに上回る圧倒的な断熱性能を誇ります。
トリプルガラスを採用すれば、窓際のひんやり感をほとんど感じなくなり、暖房効率も飛躍的に向上するため、より快適で省エネな暮らしが実現できます。
クレバリーホームの断熱は、こうした高性能な窓サッシを標準仕様とすることで、家全体の弱点となりがちな開口部をしっかりと固め、魔法瓶のような住まいを実現しているのです。
換気システムと組み合わせるメリット
「Z空調」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
これは、ハウスメーカーのヒノキヤグループが開発した全館空調システムで、「高気密・高断熱な住宅」と「換気システム」を組み合わせることで、家中の温度を快適に保つというものです。
クレバリーホームはヒノキヤグループではありませんが、家づくりの考え方として、このZ空調のコンセプトは非常に参考になります。
なぜなら、クレバリーホームの断熱性能を最大限に活かすためには、適切な「換気」が不可欠だからです。
高気密・高断熱住宅となぜ換気が必要なのか
クレバリーホームのように気密性・断熱性が高い住宅は、隙間風が少なく、室内の空気が外に逃げにくいという特徴があります。
これはエネルギー効率の面では大きなメリットですが、一方で、何もしなければ室内の空気がよどんでしまうというデメリットも生じます。
空気がよどむと、二酸化炭素濃度の上昇、ハウスダストや化学物質の滞留、湿気による結露やカビの発生といった問題につながりかねません。
そこで重要になるのが、24時間計画換気システムです。
現在の建築基準法では、すべての新築住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられていますが、その方式にはいくつか種類があります。
熱交換型換気システムのメリット
クレバリーホームの断熱性能と特に相性が良いのが、「第一種熱交換型換気システム」です。
これは、給気と排気の両方を機械で行い、その際に排気する空気の熱を回収して、給気する新鮮な空気に移す仕組みです。
- 冬の場合: 暖房で暖められた室内の汚れた空気を排出する際、その熱だけを回収します。そして、外から取り込む冷たい新鮮な空気を、回収した熱で暖めてから室内に給気します。
- 夏の場合: 冷房で冷やされた室内の汚れた空気を排出する際、その冷たさを回収します。そして、外から取り込む暑い新鮮な空気を、回収した冷たさで冷やしてから室内に給気します。
このシステムにより、換気による熱の損失を大幅に減らすことができるのです。
せっかくクレバリーホームの断熱性能で魔法瓶のような家を作っても、換気のたびに窓を開けていては、冬は冷たい空気が、夏は暑い空気がそのまま入ってきてしまい、エネルギーの無駄遣いになってしまいます。
Z空調が快適なのは、まさにこの「高断熱・高気密」と「熱交換型換気」がセットになっているからです。
クレバリーホームで家を建てる際も、標準で熱交換型の換気システムが採用されているか、またはオプションで選択できるかを確認することは非常に重要です。
クレバリーホームの高い断熱性能と、熱交換型換気システムを組み合わせることで、Z空調と同様に、家中の温度差が少ない快適な空間を、省エネルギーで実現することが可能になります。
これは、ヒートショックのリスクを低減し、家族全員の健康を守ることにも繋がります。
特徴である外壁タイルの断熱への貢献
クレバリーホームの最大の特長といえば、標準仕様で採用されている「外壁タイル」を思い浮かべる方が多いでしょう。
高級感のある美しい外観と、メンテナンスフリーに近い耐久性が魅力ですが、実はこの外壁タイル、間接的にクレバリーホームの断熱性能にも貢献しているのです。
誤解のないように先に述べておくと、タイル自体が断熱材のように熱を直接シャットアウトするわけではありません。
断熱の主役はあくまで壁の内部にある硬質ウレタンフォームなどの断熱材です。
しかし、外壁タイルはその断熱材が長期間にわたって性能を維持するために、非常に重要な役割を果たしています。
外壁材の劣化と断熱性能の低下
一般的な住宅で多く採用されているサイディングなどの外壁材は、紫外線や雨風にさらされることで、経年とともに塗膜が劣化し、ひび割れや変色が生じます。
外壁にひび割れなどが生じると、そこから雨水が浸入し、壁の内部にある断熱材を濡らしてしまう可能性があります。
断熱材は、水分を含むと断熱性能が著しく低下してしまいます。
つまり、外壁材の劣化は、そのまま断熱性能の低下に直結するリスクをはらんでいるのです。
また、定期的な再塗装などのメンテナンスを怠ると、劣化はさらに進み、大規模な修繕が必要になることもあります。
外壁タイルの圧倒的な耐久性
一方で、クレバリーホームが採用する外壁タイルは、土や石などを高温で焼き固めて作られた「焼き物」です。
そのため、紫外線による色あせや変質がほとんどなく、傷や摩耗にも非常に強いという特性を持っています。
言うなれば、家全体が強固な鎧をまとっているような状態です。
このタイルが外壁の表面を覆うことで、風雨や紫外線から構造躯体や断熱材を長期にわたって保護します。
雨水が壁内部に浸入するリスクを極めて低く抑え、断熱材が濡れて性能が落ちるのを防いでくれるのです。
これにより、新築時の高い断熱性能を、何十年にもわたって維持しやすくなります。
遮熱・通気効果による貢献
さらに、外壁タイルの施工方法によっては、遮熱効果も期待できます。
タイルと断熱材の間に通気層を設ける工法の場合、夏場にタイルが受けた太陽の熱が、この通気層を上昇する空気によって外部に排出されます。
これにより、断熱材に直接熱が伝わるのを和らげ、室内の温度上昇を抑制する効果が高まります。
これも、タイルが間接的に断熱性能に貢献している一例と言えるでしょう。
結論として、クレバリーホームの断熱は、高性能な断熱材や窓だけでなく、この特徴的な外壁タイルによる「性能維持」という側面からも支えられているのです。
初期投資は他の外壁材より高くなるかもしれませんが、長期的な視点で見れば、メンテナンスコストの削減と断熱性能の維持という両面で、大きなメリットをもたらしてくれる重要な要素です。
新築一戸建てを検討中なら、タウンライフ家づくりで気になるハウスメーカーを比較・検討してみませんか?
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クレバリーホームの断熱に関する評判と注意点
- 「寒い」という評判は本当か
- 断熱性を高めるための価格やオプション
- 性能を他社と比較した場合
- 後悔しないためのチェックポイント
- 総括:クレバリーホームの断熱で快適な家は実現できるか
「寒い」という評判は本当か
クレバリーホームについて調べていると、「クレバリーホームは寒い」といった口コミや評判を目にすることがあり、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
これだけ高い断熱性能を謳っているにもかかわらず、なぜこのような評判が出てくるのでしょうか。
その理由として、いくつかの可能性が考えられます。
建築された年代による性能差
第一に、建築された年代による仕様の違いが挙げられます。
住宅の断熱基準は、年々厳しくなってきています。
例えば、10年以上前、あるいは20年前に建てられたクレバリーホームの家は、現在の省エネ基準やHEAT20といった高い基準を満たしていない可能性があります。
当時の基準では十分な性能であっても、現在の高断熱住宅に住み慣れた人からすれば「寒い」と感じてしまうことは十分にあり得ます。
インターネット上の口コミは、いつ建てられた家についてのものか分からない場合が多いため、過去の仕様に対する評価が、現在のクレバリーホームの評価であるかのように見えてしまうことがあるのです。
フランチャイズによる施工品質の差
クレバリーホームは、全国にフランチャイズ展開しているハウスメーカーです。
本部が定めた仕様や基準はありますが、実際に家を建てるのは各地の加盟店(工務店)です。
そのため、残念ながら施工を担当する職人の技術力や現場管理の質によって、仕上がりに差が出てしまう可能性はゼロではありません。
特に、断熱性能を最大限に発揮するために重要な「気密性」は、現場での丁寧な施工が不可欠です。
断熱材の充填に隙間があったり、気密シートの施工に不備があったりすると、そこから熱が逃げ、設計通りの性能が出ずに「寒い」と感じる原因になります。
信頼できる加盟店を選ぶことが、非常に重要になってきます。
個人の体感や期待値とのギャップ
「寒い」「暖かい」という感覚は、多分に主観的なものです。
以前住んでいた家が非常に寒かった人にとっては、クレバリーホームの家は天国のように暖かく感じるかもしれません。
一方で、最高レベルの断熱性を期待していた人にとっては、「思ったほどではない」と感じてしまう可能性もあります。
また、間取りや窓の大きさ、ライフスタイルによっても体感温度は変わります。
例えば、大きな吹き抜けや、日当たりの悪い北側に大きな窓を設ければ、それだけ熱損失は大きくなり、寒さを感じやすくなるでしょう。
結論として
現在のクレバリーホームの標準仕様は、HEAT20のG1~G2グレードに相当する高い断熱性能を持っており、決して「寒い家」ではありません。
むしろ、日本の住宅全体で見れば、かなり高性能な部類に入ります。
「寒い」という評判は、古い仕様の建物に対する評価や、一部の施工不良、あるいは個人の期待値とのズレから生じている可能性が高いと考えられます。
これから家を建てる方は、最新の仕様を確認し、気密測定を依頼するなどして、性能を客観的な数値で確認することで、こうした不安を解消することができるでしょう。
断熱性を高めるための価格やオプション
クレバリーホームの断熱は、標準仕様でも高いレベルを確保していますが、さらなる快適性や省エネ性能を追求したい方向けに、性能を向上させるためのオプションが用意されています。
もちろん、性能を高めればその分、価格(坪単価)も上昇します。
ここでは、どのようなオプションがあり、それが価格にどう影響するのかを見ていきましょう。
断熱材のアップグレード
壁や屋根に使用する断熱材を、より高性能なものに変更したり、厚みを増したりするオプションです。
例えば、壁の硬質ウレタンフォームをさらに厚く吹き付ける、あるいは屋根のグラスウールの密度や厚みを増すといった方法があります。
これにより、UA値をさらに向上させることが可能です。
特に、HEAT20のG2グレードからG3グレードを目指す場合などには、こうした断熱材の強化が必要になることがあります。
価格への影響は、仕様の変更度合いによりますが、家全体で数十万円から100万円以上の追加費用がかかる可能性があります。
窓の性能アップ:トリプルガラスへの変更
前述の通り、住宅の断熱で最も重要な要素の一つが窓です。
標準仕様の「Low-E複層ガラス」から、「Low-Eトリプルガラス」にアップグレードするのは、非常に効果的なオプションです。
トリプルガラスにすることで、窓からの熱損失を劇的に減らすことができ、断熱性能(UA値)の向上に大きく貢献します。
特に、窓の数が多い、あるいは一つ一つの窓が大きいプランの場合、その効果は絶大です。
冬場の窓際のヒンヤリ感がほぼなくなり、結露のリスクもさらに低減されます。
価格は、家の窓の数や大きさによって大きく変動しますが、家全体で変更すると、一般的に50万円から150万円程度の追加費用が見込まれます。
費用対効果が非常に高いオプションの一つと言えるでしょう。
気密施工の強化と気密測定
オプションとして、より高いレベルの気密性を確保するための施工をお願いすることも考えられます。
例えば、窓周りや配管貫通部の気密処理をより念入りに行ってもらうなどです。
そして、その成果を確認するために「気密測定」を依頼することは非常に重要です。
気密測定自体は数万円程度の費用がかかりますが、これにより家の気密性能(C値)が客観的な数値で証明されます。
もし基準値を満たしていなければ、手直しを要求することもできます。
これは、設計通りの断熱性能を確実に手に入れるための「保険」のようなものと考えると良いでしょう。
価格と性能のバランス
これらのオプションを追加すればするほど、家の性能は向上しますが、当然ながら建築費用も膨らんでいきます。
重要なのは、自分たちがどこまでの性能を求めるのか、そしてそれに対してどれくらいの予算をかけられるのか、というバランスを考えることです。
クレバリーホームの標準仕様でも十分に快適な生活は送れますが、「一切の寒さを感じたくない」「光熱費を極限まで削減したい」といった高い要望がある場合は、これらのオプションを検討する価値は十分にあります。
営業担当者とよく相談し、各オプションを追加した場合のUA値の変化と、それにかかる費用を具体的に見積もってもらい、納得のいく選択をすることが後悔しないための鍵となります。
性能を他社と比較した場合
クレバリーホームの断熱性能を検討する際、他のハウスメーカーと比較してどのレベルにあるのかを知ることは、客観的な判断を下すために非常に役立ちます。
特に、高気密・高断熱を強みとするメーカーと比較することで、クレバリーホームの立ち位置がより明確になります。
ここでは、代表的な競合他社との比較を見ていきましょう。
高断熱の代表格「一条工務店」との比較
高気密・高断熱住宅の代名詞ともいえるのが「一条工務店」です。
一条工務店は、業界トップクラスの断熱性能を誇り、UA値0.25W/㎡・Kといった数値を標準仕様で実現している商品もあります。
これはHEAT20のG3グレードに相当するレベルです。
窓も自社グループで生産する高性能な樹脂サッシ(防犯ツインLow-Eトリプルガラスなど)を標準採用しており、断熱にかける情熱は他社を圧倒しています。
この一条工務店と比較した場合、クレバリーホームの標準的な仕様(HEAT20 G1~G2レベル)は、一条工務店のトップレベルの仕様には及ばないと言えます。
ただし、クレバリーホームでも新商品「ENELITE」のようにUA値0.28W/㎡・Kを達成する商品も出てきており、その差は縮まりつつあります。
価格面では、一般的に一条工務店の方が坪単価は高くなる傾向にあります。
「業界最高の断熱性能を求めるなら一条工務店、コストとのバランスを取りながら高い性能を求めるならクレバリーホーム」という見方ができるかもしれません。
その他の主要ハウスメーカーとの比較
積水ハウス、大和ハウス、セキスイハイムといった他の大手ハウスメーカーと比較するとどうでしょうか。
これらのメーカーも、近年は断熱性能の向上に非常に力を入れており、ZEH基準をクリアするのはもちろん、HEAT20 G2レベルを標準とする商品も増えています。
このレベルで比較すると、クレバリーホームの断熱性能は、これらの大手メーカーと遜色ないか、むしろコストパフォーマンスの面で優位に立つ場合もあります。
特に、クレバリーホームは外壁タイルが標準仕様という大きなアドバンテージがあります。
大手メーカーで同等の外壁タイルを採用すると、多くの場合で高額なオプション扱いとなり、坪単価が大きく跳ね上がります。
以下に簡単な比較表をまとめます。
メーカー | 断熱性能(UA値目安) | 窓(標準仕様の傾向) | 特徴 |
---|---|---|---|
クレバリーホーム | G1~G2レベル(0.46前後) | 樹脂サッシ、Low-Eペア | 外壁タイル標準、コスパ |
一条工務店 | G2~G3レベル(0.25~) | 自社製トリプルガラス | 業界トップクラスの性能 |
積水ハウス | G1~G2レベル | アルミ樹脂複合、ペア | 設計の自由度、ブランド力 |
タマホーム | 省エネ基準~G2レベル | アルミ樹脂複合、ペア | 低価格、豊富な商品ライン |
※上記はあくまで一般的な傾向であり、商品やオプションによって性能は大きく異なります。
このように比較すると、クレバリーホームの断熱は、「トップクラスの性能を、比較的リーズナブルな価格で実現できる」というポジションにあることがわかります。
特に、メンテナンス性にも優れた外壁タイルを含めたトータルコストで考えると、非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
最終的には、各社のモデルハウスを訪れ、実際の温熱環境を体感し、詳細な見積もりを取って比較検討することが重要です。
後悔しないためのチェックポイント
クレバリーホームの断熱性能を十分に理解した上で、最終的に満足のいく家づくりを進めるためには、契約前に確認しておくべきいくつかの重要なチェックポイントがあります。
これらを怠ると、「思ったより寒かった」「こんなはずではなかった」といった後悔につながりかねません。
以下のポイントを参考に、慎重に計画を進めてください。
- 希望するプランのUA値とC値を確認する
カタログやウェブサイトに載っているUA値は、あくまでモデルプランでの参考値です。自分たちが希望する間取り、窓の大きさや数で計算した場合のUA値を必ず出してもらいましょう。また、目標とするC値(気密性能)についても、契約前に確認し、可能であれば「C値1.0㎠/㎡以下を保証」といった内容を契約書に盛り込んでもらうのが理想です。 - 気密測定の実施を約束してもらう
どれだけ良い設計でも、施工が伴わなければ意味がありません。家の気密性能を確認するために、完成時に気密測定を実施してもらうことを約束させましょう。これは、施工品質を担保する上で非常に有効です。測定に立ち会うことができれば、なお良いでしょう。 - 担当するフランチャイズ(加盟店)の評判を調べる
前述の通り、クレバリーホームはフランチャイズ制です。実際に家を建てる加盟店の施工実績や評判を調べることが不可欠です。可能であれば、その加盟店が過去に建てた家のオーナーから話を聞く機会があれば、非常に参考になります。 - モデルハウスや完成見学会で温熱環境を体感する
数値だけでなく、実際の建物の温熱環境を自分の体で感じることが大切です。特に、冬と夏の両方の季節にモデルハウスを訪れると、断熱・遮熱性能をよりリアルに体感できます。冬に訪れた際に、スリッパなしでも床が冷たくないか、窓際に立ってもヒンヤリしないかなどをチェックしてみましょう。 - 換気システムの種類を確認する
高気密・高断熱住宅の性能を活かすには、換気システムが重要です。標準仕様の換気システムが、熱損失の少ない「第一種熱交換型」なのか、それとも他の方式なのかを確認しましょう。もし標準が第三種換気(排気のみ機械式)の場合は、熱交換型への変更が可能か、その場合の費用はいくらかを確認しておくことをお勧めします。 - 保証とアフターサービスの内容を確認する
家の性能は建てて終わりではありません。長期にわたって快適に住み続けるためには、定期的な点検やメンテナンスが不可欠です。断熱材の不具合や、サッシの調整など、万が一のトラブルがあった場合の保証内容と、アフターサービスの体制について、契約前に詳しく説明を受けておきましょう。
これらのチェックポイントを一つ一つクリアしていくことで、クレバリーホームの断熱性能に対する不安は解消され、後悔のない家づくりに繋がるはずです。
手間を惜しまず、納得できるまで質問し、確認する姿勢が何よりも大切です。
総括:クレバリーホームの断熱で快適な家は実現できるか
ここまで、クレバリーホームの断熱について、その性能、仕様、評判、注意点など、様々な角度から詳しく見てきました。
最後に、この記事全体の総括として、「クレバリーホームの断熱で、本当に快適な家は実現できるのか?」という問いに答えたいと思います。
結論から言えば、「はい、十分に実現可能です。ただし、そのためには正しい知識を持ち、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります」ということになります。
現在のクレバリーホームが標準で提供している断熱性能は、HEAT20 G1~G2グレードに相当し、日本の住宅の中では高いレベルにあります。
高性能な断熱材、断熱性の高い樹脂サッシとLow-E複層ガラス、そして断熱性能の維持に貢献する外壁タイルといった組み合わせは、一年を通して快適な室内環境を生み出すための強力な土台となります。
「寒い」というネガティブな評判も、その多くは過去の仕様や施工品質の問題であり、現在の標準仕様で建てられる家が、性能的に劣っているわけではありません。
しかし、その高いポテンシャルを最大限に引き出し、後悔のない快適な住まいを実現するためには、建て主側にも積極的な姿勢が求められます。
具体的には、本記事で紹介した「後悔しないためのチェックポイント」を実践することが不可欠です。
自分が建てる家の具体的なUA値や目標C値を確認し、気密測定の実施を約束してもらうこと。
信頼できるフランチャイズを選び、モデルハウスで実際の温熱環境を体感すること。
そして、必要であればトリプルガラスなどのオプションを検討し、予算と性能の最適なバランスを見つけること。
これらのステップを丁寧に踏むことで、クレバリーホームの断熱は、あなたとあなたの家族にとって、間違いなく快適で満足のいく住まいを提供してくれるでしょう。
クレバリーホームの断熱は、優れた基本性能という「器」です。
その器に、あなたの理想の暮らしという「魂」を吹き込むのは、あなた自身の情報収集と賢い選択なのです。
この記事が、そのための羅針盤となれば幸いです。
- クレバリーホームの断熱はHEAT20 G1~G2が目安
- 標準仕様でも国内では高性能なレベル
- 壁の断熱材は主に高性能硬質ウレタンフォームを使用
- 屋根や天井には吹込み用グラスウールを厚く施工
- UA値はプランにより異なるが0.46以下が基準の商品も
- 新商品ではUA値0.28という業界トップクラスの性能も登場
- 窓は樹脂サッシとLow-E複層ガラスが標準的
- 窓の性能は家全体の断熱性能を大きく左右する
- 外壁タイルは断熱材を保護し性能維持に貢献する
- 高気密・高断熱性能を活かすには熱交換型換気が重要
- 「寒い」という評判は旧仕様や施工品質が原因の可能性
- 信頼できるフランチャイズ選びが非常に大切
- オプションでトリプルガラスなどにすれば性能はさらに向上
- 断熱性能の向上には数十万から百万円以上の追加費用が必要
- 後悔しないためには契約前にUA値とC値の確認が必須
- 完成時の気密測定の実施を依頼するのがおすすめ
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