
マイホームを検討する際、多くの人が最も重要視する性能の一つが「断熱性」ではないでしょうか。
特に、大手ハウスメーカーであるダイワハウスの断熱は、年間を通して快適な室内環境を維持できるのか、多くの方が関心を寄せています。
インターネットで情報を集めていると、ダイワハウスの断熱材の性能や主力商品であるxevo Σの標準仕様、さらには断熱等級について様々な情報が見受けられます。
中には「寒い」といった気になる評判や、実際に建ててから後悔したという声もあり、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
また、価格や天井の断熱仕様、競合である積水ハウスとの比較など、知りたいことは尽きないでしょう。
この記事では、ダイワハウスの断熱に関するあらゆる疑問にお答えすべく、最新の情報を基に徹底的に解説していきます。
外張り断熱の特徴から具体的な断熱材の種類、性能を左右するUA値、そして多くの方が気になる費用面まで、家づくりで後悔しないために知っておくべき情報を網羅しました。
ダイワハウスの断熱性能を正しく理解し、あなたの理想の住まいを実現するための一助となれば幸いです。
- ダイワハウスの断熱の基本的な考え方と標準仕様
- 主力商品xevo Σで採用されている外張り断熱の詳細
- 最新の断熱等級とそれがもたらす快適性
- 「寒い」という評判の真相と後悔しないための対策
- 天井断熱の重要性とダイワハウスの仕様
- 競合の積水ハウスとの断熱性能の客観的な比較
- ダイワハウスの断熱性能を実現するための価格帯
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ダイワハウスの断熱の標準仕様と性能を解説
- xevo Σで採用される外張り断熱とは
- 最新の断熱等級は6が標準仕様
- 天井の断熱が夏冬の快適性を左右する
- ダイワハウスの断熱に関する良い評判と悪い評判
- 気になる価格は坪単価いくらからか
xevo Σで採用される外張り断熱とは
ダイワハウスの主力商品である軽量鉄骨造の「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」では、「外張り断熱通気外壁」が採用されています。
これは、家の構造体である鉄骨の柱や梁の外側を断熱材ですっぽりと覆う工法です。
この工法の最大のメリットは、熱を伝えやすい鉄骨部分が直接外気に触れないため、「ヒートブリッジ(熱橋)」現象を最小限に抑えられる点にあります。
ヒートブリッジとは、建物の構造体を通じて熱が室内外を移動してしまう現象のことで、断熱性能を低下させる大きな原因となります。
外張り断熱は、このヒートブリッジを防ぐことで、建物全体の断熱性を高め、外壁内部での結露の発生を抑制する効果も期待できるのです。
具体的には、xevo Σでは外壁パネルフレームを覆う高密度グラスウールボードと、外壁パネル内に充填する高性能グラスウールを組み合わせた多層構造になっています。
スタンダードな仕様でも合計132mmの厚い断熱層を形成し、屋外の暑さや寒さが室内に伝わるのを効果的に遮断します。
さらに、断熱性能を向上させるオプションとして「エクストラV断熱仕様」を選ぶと、さらに断熱材が追加され、より高いレベルの快適性を実現することが可能です。
このように、家全体を魔法瓶のように包み込む外張り断熱は、ダイワハウスの断熱性能を支える重要な技術と言えるでしょう。
外張り断熱のメリットとデメリット
外張り断熱には多くのメリットがありますが、一方で考慮すべき点も存在します。
その両方を理解しておくことが、納得のいく家づくりには不可欠です。
- メリット1:高い断熱性と気密性
- メリット2:結露の防止と建物の耐久性向上
- メリット3:室内の温度ムラが少ない
- デメリット1:コストが高くなる傾向
- デメリット2:施工に高い技術力が求められる
最大のメリットは、前述の通りヒートブリッジが少なく、高い断熱性と気密性を確保しやすいことです。
これにより、冷暖房の効率が上がり、光熱費の削減につながります。
また、壁内結露のリスクが低減されるため、カビやダニの発生を抑え、構造体の劣化を防ぎ、家の長寿命化に貢献する点も見逃せません。
一方で、外壁が厚くなるため、建築コストが充填断熱に比べて高くなる傾向があります。
また、断熱材を隙間なく施工する必要があるため、施工会社の技術力が住宅の性能を大きく左右するという側面も持っています。
ダイワハウスのような大手ハウスメーカーでは、施工マニュアルが徹底されており、安定した品質が期待できるため、その点は安心材料と言えるかもしれません。
最新の断熱等級は6が標準仕様
住宅の断熱性能を示す客観的な指標として「断熱等性能等級」があります。
これは国の定める基準で、2022年10月には、さらに上位の等級として「等級6」と「等級7」が新設されました。
こうした流れの中で、ダイワハウスは、日本の社会課題である「酷暑」対策として、主力商品においてZEH(ゼッチ)水準を上回る「断熱等級6」を標準仕様とすることを発表しました。
これは、これからの日本の住まいにおける快適性と省エネ性の新しいスタンダードを見据えた動きと言えるでしょう。
断熱等級6の住宅は、等級3の住宅と比較して、最高気温40℃の夏日に冷房をオフにした際の室温上昇を最大で約5〜6℃低く抑えることができると試算されています。
これは、外出から帰宅した際の室内の蒸し暑さを大幅に軽減し、エアコンの効きも良くするため、日々の快適性に直結します。
また、冬場においても外の冷気の影響を受けにくく、少ないエネルギーで室内を暖かく保つことができるため、年間を通した光熱費の削減にも大きく貢献します。
この断熱等級6が標準仕様となったことで、ダイワハウスの住宅は、特別なオプションを追加せずとも、非常に高いレベルの快適性と省エネ性を備えていることになります。
断熱等級とUA値の関係
断熱等級を決定する上で重要な指標となるのが「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。
UA値は、住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通して、外部へどれくらいの熱が逃げやすいかを示す数値であり、この数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。
断熱等級6をクリアするためには、地域ごとに定められたUA値の基準を満たす必要があります。
例えば、関東の多くの地域(6地域)では、断熱等級6の基準UA値は0.46以下と定められています。
- 断熱等級7:HEAT20 G3グレード(UA値 0.26以下)
- 断熱等級6:HEAT20 G2グレード(UA値 0.46以下)
- 断熱等級5:ZEH基準(UA値 0.60以下)
- 断熱等級4:平成28年省エネ基準
ダイワハウスでは、間取りや仕様によってUA値は変動しますが、標準仕様でこの等級6の基準を満たす設計が行われています。
家づくりを検討する際には、提示されたプランのUA値がいくつになっているかを確認し、希望する断熱性能が確保されているかをチェックすることが大切です。
UA値は、設計図書などに記載されていることが多いので、担当者に尋ねてみると良いでしょう。
この数値を知ることで、他社の住宅と比較する際の客観的な判断材料にもなります。
天井の断熱が夏冬の快適性を左右する
住宅の断熱を考える上で、壁や窓だけでなく「天井(または屋根)」の断熱も極めて重要です。
特に夏場、屋根は太陽の熱を直接受けるため、非常に高温になります。
天井の断熱が不十分だと、その熱が室内に伝わり、2階や最上階の部屋がサウナのような状態になってしまうのです。
逆に冬場は、暖かい空気が上昇する性質があるため、天井から熱が逃げてしまい、暖房の効率を著しく低下させます。
ダイワハウスでは、こうした天井断熱の重要性を認識し、壁と同様にしっかりとした断熱仕様を設けています。
xevo Σの標準的な仕様では、天井に高性能グラスウールを敷き詰めることで、夏の熱の侵入と冬の熱の流出を防いでいます。
断熱仕様のグレードを上げることで、この天井断熱材をさらに厚くすることも可能です。
例えば、スタンダードV断熱仕様からハイクラスV断熱仕様にすると、天井の断熱材が厚くなり、より高い断熱効果が期待できます。
屋根裏からの熱の出入りをしっかりとコントロールすることが、年間を通じて快適な室温を保つための鍵となります。
天井断熱と屋根断熱の違い
断熱の方法には、大きく分けて「天井断熱」と「屋根断熱」の2種類があります。
これらは施工する場所が異なり、それぞれに特徴があります。
天井断熱 | 屋根断熱 | |
---|---|---|
施工場所 | 最上階の天井裏 | 屋根の構造部分 |
特徴 | コストが比較的安い | 屋根裏空間を有効活用できる |
メリット | 断熱する面積が小さく済む | 勾配天井やロフトが作りやすい |
デメリット | 屋根裏が外気温の影響を受けやすい | 施工が複雑でコストが高い |
天井断熱は、最上階の部屋の天井の上に断熱材を敷き詰める方法です。
屋根の形状に関わらず施工でき、断熱する面積が屋根断熱に比べて小さく済むため、コストを抑えやすいというメリットがあります。
ダイワハウスのxevo Σでは、この天井断熱が標準的に採用されています。
一方、屋根断熱は、屋根そのものに断熱材を施工する方法です。
この方法だと、屋根裏空間も室内側とみなされるため、勾配天井にして開放感のある空間を作ったり、ロフトとして活用したりすることが可能になります。
どちらの工法が良いかは、間取りの希望や予算によって変わってきます。
もし、屋根裏を収納や趣味のスペースとして活用したい場合は、屋根断熱が可能か、またその場合の費用はいくらになるのかを設計段階で相談してみるのが良いでしょう。
ダイワハウスの断熱に関する良い評判と悪い評判
実際にダイワハウスで家を建てた人たちの声は、これから家づくりを考える上で非常に参考になります。
ダイワハウスの断熱性能に関しても、様々な評判が見られます。
良い評判としては、「夏は涼しく、冬は暖かく、年間を通して快適に過ごせる」「以前住んでいた家と比べて光熱費が大幅に下がった」「大きな窓をたくさん設けても、冬場の窓際の冷え込みが気にならない」といった声が多く聞かれます。
これは、断熱等級6を標準とする高い断熱性能や、ヒートブリッジを抑える外張り断熱、性能の高い窓サッシなどが効果を発揮している結果と言えるでしょう。
特に、xevo Σの特徴である大開口・高天井のリビングでも、快適性を損なわない断熱性が確保されている点は、多くのオーナーから高く評価されています。
一方で、ネガティブな評判が全くないわけではありません。
中には「鉄骨造だからか、冬は少し寒い気がする」「期待していたほど暖かくない」「部屋によって温度差がある」といった声も見受けられます。
こうした評判については、次の「寒いと感じる場合に考えられる理由」の章で詳しく掘り下げていきますが、家の性能だけでなく、間取りや窓の大きさ、生活スタイルなども体感温度に大きく影響することを理解しておく必要があります。
評判を参考にする際の注意点
インターネット上の口コミや評判は貴重な情報源ですが、参考にする際にはいくつか注意点があります。
- 建築された時期や商品の仕様を確認する
- 個人の感覚や以前の住環境との比較であることを理解する
- 間取りや立地条件が大きく影響することを考慮する
- 肯定的な意見と否定的な意見の両方に目を通す
まず、いつ建てられた家なのか、どの商品(xevo Σなど)で、どのような断熱仕様(標準か、グレードアップしているか)なのかを確認することが重要です。
住宅の性能は年々向上しており、数年前に建てられた家と最新の家とでは、標準仕様の断熱性能が異なる場合があります。
また、「寒い」「暖かい」といった感覚は主観的なものであり、その人が以前どのような家に住んでいたかによっても大きく左右されます。
例えば、築年数の古い木造アパートから最新のダイワハウスの家に移り住んだ人は、その暖かさに驚くでしょうし、逆に最高レベルの断熱性能を持つ他社の住宅と比較すれば、物足りなさを感じるかもしれません。
評判はあくまで個人の感想として受け止め、最終的にはモデルハウスで体感したり、設計担当者から性能について具体的な説明を受けたりして、自身で判断することが大切です。
気になる価格は坪単価いくらからか
高い断熱性能を持つダイワハウスの家を建てるとなると、やはり気になるのがその価格です。
一般的に、ハウスメーカーの価格は「坪単価」で語られることが多いですが、これはあくまで目安であり、建物の仕様や形状、導入する設備などによって大きく変動します。
ダイワハウスの主力商品であるxevo Σの場合、坪単価はおおよそ80万円〜120万円程度が相場と言われています。
もちろん、これは本体工事費の目安であり、この他に付帯工事費や諸経費などが別途必要になります。
断熱性能に関わる費用としては、まず標準仕様で断熱等級6を満たしているため、基本的な性能を確保するための追加費用は原則としてかかりません。
しかし、より高い断熱性能を求めて仕様をグレードアップする場合には、当然ながら追加の費用が発生します。
例えば、断熱材をより高性能なものに変更したり、厚みを増したり、窓を標準のペアガラス(2層ガラス)からトリプルガラス(3層ガラス)に変更したりする場合です。
これらのオプション費用は、選択する内容や家の大きさによって数十万円から数百万円単位で変わってくるため、事前の見積もりでしっかりと確認することが重要です。
コストパフォーマンスをどう考えるか
初期投資として断熱性能にお金をかけることは、長期的に見ると非常に高いコストパフォーマンスを発揮する可能性があります。
高い断熱性能を持つ家は、冷暖房の効率が良いため、月々の光熱費を抑えることができます。
これは、住宅ローンを払い終えた後も続くメリットであり、生涯にわたる支出を削減する効果があります。
例えば、初期費用で100万円を追加して断熱性能を向上させたとします。
それによって年間の光熱費が5万円安くなれば、20年で元が取れる計算になります。
さらに、高断熱の家は、冬のヒートショックのリスクを低減したり、夏の熱中症を防いだりと、家族の健康維持にも貢献します。
また、結露によるカビやダニの発生を抑えることで、アレルギーなどの心配も減るでしょう。
こうした健康面でのメリットは、金額には換算しにくい大きな価値と言えます。
家づくりにおいては、目先の建築費用だけでなく、住み始めてからのランニングコストや快適性、健康への影響といった「見えない価値」も考慮に入れて、総合的なコストパフォーマンスを判断することが、後悔しない選択につながるのです。
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ダイワハウスの断熱で後悔しないための注意点
- 「寒い」と感じる場合に考えられる理由
- 後悔しないためのチェックポイント
- 競合の積水ハウスとの断熱性能比較
- 知っておきたいメリットとデメリット
- より快適な暮らしを実現するダイワハウスの断熱の秘訣
「寒い」と感じる場合に考えられる理由
「ダイワハウスの家は断熱等級6が標準なのに、なぜ『寒い』という評判があるのだろう?」と疑問に思う方もいるでしょう。
高い断熱性能を持つはずの住宅で寒さを感じる場合、それにはいくつかの理由が考えられます。
建物の性能以外の要因が大きく影響しているケースも少なくありません。
一つ目の理由として、ダイワハウスが得意とする「大空間・大開口」の間取りが挙げられます。
xevo Σの魅力である2m72cmの高い天井や、幅7mを超えるような大きな窓は、開放感をもたらす一方で、熱が出入りする面積も大きくなります。
特に窓は、壁に比べて熱を通しやすいため、大きな窓を多用すれば、その分、断熱性能の数値(UA値)は悪化しやすくなります。
いくら高性能なサッシやガラスを採用しても、壁に比べれば熱的な弱点になることは避けられません。
二つ目は、リビング階段や吹き抜けといった間取りです。
これらの設計は空間のつながりを生み、家族の気配を感じられるというメリットがありますが、暖かい空気が上の階へ逃げやすくなるというデメリットも持ち合わせています。
冬場に1階のリビングで暖房をつけても、暖気が2階や吹き抜けの上部へと上昇してしまい、足元がスースーすると感じることがあるのです。
そして三つ目は、24時間換気システムの影響です。
現在の住宅は気密性が高いため、シックハウス症候群などを防ぐ目的で、常に家の中の空気を入れ替える24時間換気システムの設置が義務付けられています。
冬場には、この換気によって外の冷たい空気が室内に入ってくるため、寒さの原因と感じることがあります。
特に寝室などで、換気システムの給気口の近くにベッドを配置すると、冷気を感じやすくなるかもしれません。
鉄骨造は木造より寒いのか
「鉄骨造は熱を伝えやすいから寒い」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
確かに、素材自体の熱伝導率は、木材よりも鉄の方がはるかに高いです。
しかし、現在の住宅では、その弱点を克服するための技術が投入されています。
前述の通り、ダイワハウスのxevo Σでは、鉄骨の外側を断熱材で覆う「外張り断熱」を採用しています。
これにより、熱伝導率の高い鉄骨が外気に直接触れるのを防ぎ、ヒートブリッジ(熱橋)の影響を最小限に抑えています。
そのため、「鉄骨造だから一概に寒い」とは言えなくなっています。
むしろ、断熱材の種類や厚さ、窓の性能、そして気密性の高さといった、総合的な設計思想の方が、住宅の温熱環境に与える影響は大きいと言えるでしょう。
木造か鉄骨造かという構造の違いだけで断熱性能を判断するのではなく、そのハウスメーカーがどのような断熱工法を採用し、どれくらいの性能値(UA値など)を目指して設計しているかを確認することが重要です。
後悔しないためのチェックポイント
ダイワハウスの断熱性能を最大限に活かし、冬暖かく夏涼しい快適な家を実現するためには、設計段階でいくつかの点をチェックしておくことが大切です。
後から「こんなはずではなかった」と後悔しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- プランのUA値とC値(相当隙間面積)を確認する
- 窓の性能と配置をよく検討する
- 換気システムの種類と給排気口の位置を確認する
- 暖房計画をしっかりと立てる
- モデルハウスや完成見学会で実際の温熱環境を体感する
まず、設計プランが提示されたら、その家のUA値がいくつになっているかを確認しましょう。
これは家の断熱性能を示す客観的な数値です。
また、可能であればC値(家にどれくらいの隙間があるかを示す数値)も確認できると、気密性の高さを把握できます。
次に重要なのが窓です。
窓は熱の出入りが最も大きい場所なので、その性能と配置は室内の快適性を大きく左右します。
断熱性能の高い樹脂サッシやトリプルガラスの採用を検討する、冬の日差しを多く取り込めるように南側の窓を大きくし、熱が逃げやすい北側の窓は小さくするなど、立地条件に合わせて工夫することが求められます。
換気システムについても、熱交換機能付きのものを選ぶと、外の冷たい空気を室温に近づけてから取り込むことができるため、冬場の寒さを和らげることができます。
給気口がベッドやソファの近くに来ないような配置計画も重要です。
間取りと断熱性能のバランス
開放的な大空間や吹き抜けは魅力的ですが、断熱の観点からは不利になる場合があります。
もしリビング階段や吹き抜けを採用するのであれば、シーリングファンを設置して空気を循環させる、階段の入り口にロールスクリーンや扉を設けて冷気の侵入を防ぐといった対策を併せて検討すると良いでしょう。
また、全館空調システムの導入も一つの解決策です。
家全体の温度を均一に保つことができるため、部屋ごとの温度差が少なくなり、ヒートショックのリスクも低減できます。
デザインや間取りの希望と、快適な温熱環境を両立させるためには、設計士とよく相談し、バランスの取れたプランを見つけることが不可欠です。
自分たちのライフスタイルや、寒さ・暑さに対する感じ方を伝え、最適な解決策を提案してもらいましょう。
最終的には、モデルハウスや実際に建てられた方の家を訪れる「完成見学会」などに参加し、ダイワハウスの家の実際の空気感や温度を肌で感じてみることを強くお勧めします。
競合の積水ハウスとの断熱性能比較
ダイワハウスを検討する際、多くの方が比較対象として挙げるのが、同じく大手ハウスメーカーの雄である積水ハウスでしょう。
どちらも高い技術力を持ち、高品質な住宅を提供していますが、断熱に対するアプローチにはそれぞれ特徴があります。
ダイワハウスの鉄骨住宅「xevo Σ」が、柱や梁の外側を断熱材で覆う「外張り断熱」を基本としているのに対し、積水ハウスの鉄骨住宅では、柱や梁の間に断熱材を充填する「充填断熱」が基本となります。
ただし、積水ハウスも断熱性能を高める仕様では、この充填断熱に加えて外壁にも断熱材を付加する方法をとっています。
木造住宅に目を向けると、ダイワハウスの「xevo GranWood」と積水ハウスの「シャーウッド」があります。
こちらも、それぞれ独自の構法と断熱仕様で快適な住空間を追求しています。
単純にどちらが優れていると一括りにすることは難しく、それぞれの工法や仕様のメリット・デメリットを理解した上で比較することが重要です。
具体的な仕様とUA値で比べる
客観的な比較のためには、具体的な仕様やUA値を見ていくのが有効です。
ダイワハウス (xevo Σ) | 積水ハウス (鉄骨) | |
---|---|---|
断熱工法 | 外張り断熱が基本 | 充填断熱が基本 |
壁断熱材 | 高性能グラスウール | 高性能グラスウールなど |
窓サッシ | アルミ樹脂複合サッシ(標準) | アルミ樹脂複合サッシ(標準) |
断熱等級 | 等級6が標準 | 仕様により等級6以上も可能 |
両社ともに、標準仕様で高い断熱性能を実現していますが、より高いレベルを目指すためのオプションも豊富に用意されています。
例えば、窓サッシをより断熱性能の高い樹脂サッシに変更したり、ガラスをトリプルにしたりすることで、UA値をさらに向上させることができます。
積水ハウスの木造「シャーウッド」では、断熱等級7に対応する仕様も登場しており、業界トップクラスの断熱性能を追求することも可能です。
最終的な断熱性能は、選択する仕様や間取りによって大きく変わります。
したがって、両社で同じような希望の間取りと仕様で見積もりとプランを取り、それぞれのUA値を確認して比較するのが最も確実な方法と言えるでしょう。
また、断熱材の種類だけでなく、気密性への取り組みや換気システムの違いなども、住み心地に影響を与える要素としてチェックしておきたいポイントです。
知っておきたいメリットとデメリット
ここまでダイワハウスの断熱について様々な角度から見てきましたが、改めてそのメリットとデメリットを整理しておきましょう。
家づくりは、良い面だけでなく、弱点となりうる部分も理解した上で進めることが、後悔しないための秘訣です。
メリット
- 標準仕様で断熱等級6という高い性能が確保されている
- 外張り断熱によりヒートブリッジが少なく、結露しにくい
- 大開口・高天井といった開放的な間取りと快適性を両立できる
- 大手ならではの品質管理と長期保証で安心感がある
最大のメリットは、やはり特別なオプションを追加しなくても、国の定める高い基準である「断熱等級6」をクリアしている点です。これにより、省エネで快適な暮らしの土台が標準で手に入ります。
また、鉄骨造の弱点を補う外張り断熱は、建物の耐久性を高める上でも有効です。
そして、ダイワハウスの強みである開放的な空間設計を、断熱性能を大きく損なうことなく実現できる技術力は、大きな魅力と言えるでしょう。
デメリット
- 大開口や吹き抜けを多用すると、性能値が下がり、寒さを感じやすくなる場合がある
- 標準の窓仕様(アルミ樹脂複合サッシ)は、最高レベルの断熱性能ではない
- 鉄骨造であることへのイメージや、コストが比較的高めである点
一方のデメリットとしては、そのメリットの裏返しとも言える部分があります。
開放的な間取りは、どうしても熱的な弱点を生みやすいため、設計段階での工夫や、場合によっては床暖房などの補助的な暖房設備の検討が必要になるかもしれません。
また、標準仕様のアルミ樹脂複合サッシは、オール樹脂サッシに比べると断熱性能で一歩譲ります。より高い性能を求めるなら、オプションでのグレードアップを検討する必要があります。
これらのメリット・デメリットを総合的に勘案し、自分たちの家づくりにおいて何を優先するのかを明確にすることが、満足度の高い選択につながります。
より快適な暮らしを実現するダイワハウスの断熱の秘訣
ダイワハウスの断熱性能を最大限に引き出し、一年中快適な住まいを実現するためには、建物の性能だけに頼るのではなく、いくつかの秘訣があります。
それは、設計の工夫と、住まい方の工夫の両輪で考えることです。
設計段階では、まず太陽の光や風といった自然のエネルギーをうまく活用する「パッシブデザイン」の考え方を取り入れることが有効です。
例えば、冬は南面の大きな窓から太陽の光を室内にたくさん取り込んで天然の暖房とし、夏は深い軒(のき)や庇(ひさし)で高い位置からの直射日光を遮る、といった工夫です。
これにより、冷暖房に頼りすぎないエコで快適な暮らしに近づきます。
また、断熱材や窓のグレードアップも重要な選択肢です。
特に、熱の出入りが最も大きい窓の性能を高めることは、費用対効果が高い投資と言えます。
予算に限りがある場合でも、リビングなど長時間過ごす部屋や、寒さが気になる北側の部屋だけでも窓のグレードを上げる、といったメリハリのある投資が効果的です。
そして、住み始めてからの工夫も大切です。
冬場は厚手のカーテンを閉めることで窓からの冷気をシャットアウトしたり、夏場は日中にブラインドやすだれを活用して日差しを遮ったりするだけでも、室内の温度環境は大きく変わります。
シーリングファンを回して室内の空気を攪拌し、温度ムラをなくすのも良い方法です。
ダイワハウスの断熱は、高いポテンシャルを持っています。
その性能を信じつつ、自分たちの暮らし方に合わせた最適なプランニングと工夫を重ねることで、後悔のない、真に快適な住まいが完成するでしょう。
- ダイワハウスの断熱は主力商品で断熱等級6が標準仕様
- 鉄骨造のxevo Σでは外張り断熱工法を採用
- 外張り断熱は熱橋を抑え結露防止に効果的
- 標準仕様の断熱材は高性能グラスウールを使用
- 断熱性能はオプションでさらに上のグレードに変更可能
- 天井断熱も壁と同様に重視されており快適性を左右する
- UA値は断熱性能を示す客観的指標でプランごとに確認が重要
- 「寒い」という評判は大きな窓や吹き抜けなどの間取りが影響することも
- 鉄骨造だから寒いとは一概に言えず工法と設計が重要
- 後悔しないためには窓の性能や換気システムもチェックする
- 競合の積水ハウスとは断熱工法やアプローチに違いがある
- 断熱性能の向上は初期費用がかかるが光熱費削減と健康面でメリット大
- パッシブデザインの考え方を取り入れるとさらに快適性が向上する
- モデルハウスや見学会で実際の温熱環境を体感することが推奨される
- ダイワハウスの断熱性能を活かすには設計と住まい方の両方の工夫が鍵となる
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