
マイホーム計画を進める中で、多くの人が一度は耳にするであろう「住友林業」と「住友不動産」。
名前が似ていることから、同じグループ会社だと思っている方も少なくないかもしれません。
しかし、実はこの2社、成り立ちから事業内容、そして家づくりにおける思想まで、全く異なる特徴を持つ会社なのです。
住友林業と住友不動産の違いを正確に理解しないままハウスメーカー選びを進めてしまうと、理想の住まいから遠ざかってしまう可能性もあります。
例えば、木の温もりを活かした自由な設計を求めているのに、モダンなデザインを得意とする会社を選んでしまったり、坪単価や構造の違いを把握していなかったために、予算や性能面で後悔したりすることにもなりかねません。
この記事では、家づくりで後悔しないために、住友林業と住友不動産の違いについて、事業内容や注文住宅の価格、坪単価、構造や工法、デザイン性、さらにはリフォームや分譲住宅、保証やアフターサービス、そして気になる評判に至るまで、あらゆる角度から徹底的に比較し、解説していきます。
それぞれの会社の強みや特徴を正しく理解し、あなたの理想の家づくりを成功させるための最適なパートナーを見つけましょう。
- 住友林業と住友不動産の成り立ちと事業内容の根本的な違い
- 注文住宅における坪単価、構造、デザイン性の明確な比較
- リフォームや分譲住宅における両社の特徴
- 保証やアフターサービス内容の違い
- 実際の評判や口コミから見える両社の実像
- 結局どちらを選ぶべきか、あなたに合った会社の選び方
- 家づくりで後悔しないための重要なチェックポイント
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家づくりの前に知るべき住友林業と住友不動産の違い
- そもそも会社の成り立ちと事業内容が違う
- 中核となる注文住宅での特徴を比較
- 家を建てる際の坪単価の目安
- デザイン性で見るそれぞれの強み
- 住宅の骨格となる構造・工法の違い
そもそも会社の成り立ちと事業内容が違う
住友林業と住友不動産、この二つの企業は名前が似ているため関連会社だと思われがちですが、そのルーツと事業の柱は大きく異なります。
この根本的な違いを理解することが、両社の提供する住宅の違いを把握する第一歩となります。
まず、住友林業の歴史は古く、1691年の愛媛県別子銅山の開坑にまで遡ります。
銅の精錬に必要な木材を確保するために始めた山林事業がその原点であり、文字通り「林業」、つまり木を育て、木を活かすことを生業としてきました。
現在でも国内に広大な社有林を保有し、木材建材商社としても世界トップクラスの地位を築いています。
このような背景から、住友林業の家づくりは「木」への深いこだわりが根幹にあります。
木という素材の価値を最大限に引き出し、高品質な木の家を提供することが、同社のアイデンティティと言えるでしょう。
一方で、住友不動産は総合不動産デベロッパーです。
その事業領域は非常に広く、注文住宅事業はもちろんのこと、都心部のオフィスビル開発や賃貸、高級マンション「シティタワー」シリーズなどの分譲マンション事業、さらにはリフォーム事業「新築そっくりさん」など、不動産に関するあらゆる事業を手掛けています。
つまり、住友不動産にとって注文住宅は数ある事業の一つという位置づけになります。
総合デベロッパーとしての強力な購買力や開発力を活かし、モダンでデザイン性の高い住宅を、比較的リーズナブルな価格で提供できるのが強みです。
このように、片や「木材のプロフェッショナル集団」、片や「不動産のオールラウンダー」という、成り立ちと事業内容の大きな違いが存在します。
この住友林業と住友不動産の違いが、これから見ていく注文住宅の坪単価や構造、デザインといった具体的な側面に色濃く反映されているのです。
会社の基本情報比較
項目 | 住友林業 | 住友不動産 |
---|---|---|
設立 | 1948年 | 1949年 |
事業内容 | 資源環境事業、木材建材事業、海外住宅・不動産事業、住宅事業、生活サービス事業 | ビルの開発・賃貸、マンション・戸建住宅の開発・分譲、宅地の造成・分譲、海外不動産の開発・分譲・賃貸、建築土木工事の請負・設計・監理、不動産の売買・仲介・鑑定など |
特徴 | 木材に関する知見と調達力に強みを持つ。木の質感を活かした住宅づくりが得意。 | 総合不動産デベロッパー。オフィスビルからマンション、注文住宅まで幅広く手掛ける。 |
中核となる注文住宅での特徴を比較
住友林業と住友不動産の家づくりにおける思想の違いは、両社が主力とする注文住宅の仕様やコンセプトに最も顕著に表れます。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
住友林業の注文住宅は、一言で表すならば「木を活かした自由設計の家」です。
長年培ってきた木材への深い知見と、独自のビッグフレーム構法(BF構法)を駆使することで、木の温もりを感じさせながらも、開放的な大空間や大きな開口部を実現します。
設計の自由度が非常に高く、施主一人ひとりのこだわりやライフスタイルに寄り添った、オーダーメイドの家づくりを得意としています。
床材や建具などに使う木材の種類も豊富で、本物の木の質感を存分に味わえるのが最大の魅力です。
専属の設計士が担当につき、丁寧なヒアリングを通じて理想の住まいを形にしていくプロセスも、多くの施主から高く評価されています。
一方、住友不動産の注文住宅は「高級マンション仕様のモダンな家」と表現できます。
総合デベロッパーとしての強みを活かし、分譲マンション事業で培ったデザイン力や、大量仕入れによるコストメリットを注文住宅にも展開しています。
特に、ガラスとアルミを組み合わせたスタイリッシュな外観や、高級感あふれる設備が標準仕様で採用されている点が大きな特徴です。
例えば、ホテルライクなキッチンやバスルーム、開放感のあるリビングなど、洗練された都市型デザインを好む層から絶大な支持を得ています。
構造面では、耐震性に優れた2×4(ツーバイフォー)工法や2×6(ツーバイシックス)工法を主力としており、品質と価格のバランスが取れた家づくりを実現しています。
デザインの方向性はある程度定まっていますが、その範囲内で多彩なプランから選択できるため、コストを抑えつつデザイン性の高い住まいを求める方には非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
家を建てる際の坪単価の目安
家づくりにおいて最も気になる要素の一つが、建築費用、特に坪単価です。
住友林業と住友不動産の違いは、この坪単価にも明確に表れています。
まず、結論から言うと、一般的に坪単価は住友林業の方が高くなる傾向にあります。
各種情報サイトや口コミなどを総合すると、住友林業の坪単価の目安は、おおよそ85万円から130万円程度とされています。
この価格帯は、大手ハウスメーカーの中でも上位に位置します。
価格が高くなる主な理由は、高品質な木材をふんだんに使用すること、設計の自由度が高いフルオーダーメイドに近い家づくりであること、そして独自のビッグフレーム構法(BF構法)といった技術コストなどが挙げられます。
ただし、その分、木の質感を活かした上質な空間や、施主のこだわりを細部まで反映した満足度の高い家が実現できると言えるでしょう。
一方で、住友不動産の坪単価の目安は、おおよそ70万円から90万円程度です。
これは、住友林業と比較すると少し抑えられた価格帯になります。
住友不動産がこの価格帯を実現できる背景には、総合デベロッパーならではの資材の大量一括仕入れによるコストダウンや、規格化を進めることによる効率化があります。
特に、キッチンやバスルームなどの住宅設備は、自社オリジナル製品やマンション向けのハイグレードなものを標準仕様として採用しており、そのコストパフォーマンスの高さは大きな魅力です。
坪単価だけを見ると住友不動産に分があるように見えますが、注意点もあります。
坪単価に含まれる項目はハウスメーカーによって異なり、最終的な建築総額はオプションや付帯工事費などによって大きく変動します。
例えば、住友林業は提案力が高く、ついオプションを追加してしまい総額が上がりやすいという声もあります。
逆に住友不動産は標準仕様が充実しているため、追加費用が抑えやすいという側面もあります。
単純な坪単価の数字だけでなく、どのような仕様が含まれているのか、自分の理想の家を実現するためにはどの程度の追加費用が必要になるのかを、両社の見積もりを比較しながら慎重に検討することが重要です。
坪単価と本体価格の目安
項目 | 住友林業 | 住友不動産 |
---|---|---|
坪単価の目安 | 約85万円~130万円 | 約70万円~90万円 |
35坪の本体価格目安 | 約2,975万円~4,550万円 | 約2,450万円~3,150万円 |
価格帯 | 高価格帯 | 中~高価格帯 |
特徴 | 自由設計、高品質な木材、独自工法により高価になりやすい。 | 設備の大量仕入れや規格化によりコストパフォーマンスに優れる。 |
デザイン性で見るそれぞれの強み
住まいの印象を大きく左右するデザイン性は、ハウスメーカー選びの重要な比較ポイントです。
住友林業と住友不動産では、得意とするデザインの方向性が大きく異なります。
住友林業のデザインの神髄は、やはり「木の美しさを最大限に引き出す」ことにあります。
世界中から良質な木材を調達できる強みを活かし、様々な樹種の床材、天井、壁、造作家具などを提案してくれます。
これにより、温かみがあり、年月を経るごとに味わいが深まる、上質で落ち着いた空間を創り出すことを得意としています。
デザインテイストとしては、和風や和モダン、ナチュラルモダンといった、木の質感が映えるスタイルが人気です。
また、ビッグフレーム構法による設計の自由度の高さも、デザインの幅を広げています。
柱や壁の少ない広々としたLDKや、内外を緩やかにつなぐ大きな窓など、開放感あふれる空間設計が可能です。
施主のライフスタイルや美意識を反映した、世界に一つだけの家をデザインしたいと考える人にとって、住友林業の提案力は非常に魅力的でしょう。
一方、住友不動産のデザインは、「都市的で洗練されたモダンデザイン」が特徴です。
ガラスや金属、タイルといった素材を効果的に使い、シャープでスタイリッシュな外観を創出します。
グッドデザイン賞を数多く受賞していることからも、そのデザイン性の高さが伺えます。
内装においても、高級分譲マンションで培われたノウハウが活かされており、ホテルライクでラグジュアリーな空間づくりを得意としています。
設備のグレードが高いことも特徴で、デザイン性の高いオリジナルキッチンや、広々としたガラス張りのバスルームなどが、住まいの高級感を一層高めてくれます。
住友林業のような完全自由設計とは異なり、ある程度デザインのベースとなるスタイルは決まっていますが、その洗練されたモダンデザインは多くの人にとって魅力的であり、ぶれない世界観を持っています。
木の温もりよりも、クールで現代的な住空間を好む方には、住友不動産のデザインがフィットする可能性が高いと言えます。
住宅の骨格となる構造・工法の違い
住宅の耐震性や耐久性、間取りの自由度を決定づける構造・工法は、家づくりの根幹をなす非常に重要な要素です。
住友林業と住友不動産では、採用している主要な工法が異なり、これが両社の住宅性能や設計思想の違いに直結しています。
住友林業が誇る独自の技術が「ビッグフレーム構法(BF構法)」です。
これは、一般的な柱の約5倍もの太さを持つ「ビッグコラム」と呼ばれる集成材の柱を主要構造部に用い、高層ビルにも使われるラーメン構造を木造住宅に応用したものです。
このBF構法の最大のメリットは、圧倒的な設計の自由度です。
強靭な柱と梁で建物を支えるため、壁や筋交いの制約が少なく、最大で約7.1メートルの大開口や、壁のない30畳以上の大空間を実現できます。
これにより、光と風をふんだんに取り入れた開放的なリビングや、将来的な間取りの変更にも柔軟に対応できる住まいが可能になります。
もちろん、耐震性も極めて高く、震度7クラスの揺れにも耐えうる強固な構造です。
「木」を知り尽くした住友林業だからこそ実現できた、木の家の可能性を最大限に引き出す工法と言えるでしょう。
一方、住友不動産が主に採用しているのは、「2×4(ツーバイフォー)工法」および、それをさらに高性能化した「2×6(ツーバイシックス)工法」です。
これらは、2インチ×4インチ(または6インチ)の規格化された木材で組まれた枠組みに構造用合板を接合し、「面」で家全体を支える壁式構造の一種です。</
地震の揺れを建物全体で受け止めて分散させるため、耐震性に優れているのが特徴です。
また、壁の内部に断熱材を充填しやすく、気密性・断熱性を確保しやすいというメリットもあります。
使用する部材が規格化されているため、品質が安定しやすく、工期が比較的短く、コストを抑えやすい点も大きな利点です。
ただし、壁で支える構造のため、BF構法ほど大きな開口部や広大な無柱空間を作るのは得意ではありません。
とはいえ、近年の技術進化により設計の自由度は向上しており、モダンですっきりとした空間づくりには十分対応可能です。
品質とコスト、性能のバランスに優れた、合理的な工法であると言えます。
この住友林業と住友不動産の違いは、開放感と設計の自由度を極限まで追求するか、高い基本性能を合理的に確保するかという、家づくりに対するアプローチの違いを象徴しています。
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多角的に見た住友林業と住友不動産の違いとは
- 戸建てだけじゃないリフォーム事業の展開
- 分譲住宅の取り扱いや特徴は?
- 長く住むための保証・アフターサービス
- ネットでの評判や口コミに見る両社の実像
- 【まとめ】結局どっち?住友林業と住友不動産の違いを踏まえた選び方
戸建てだけじゃないリフォーム事業の展開
家は建てて終わりではなく、長く住み続ける中でメンテナンスやライフスタイルの変化に合わせた改修が必要になります。
リフォーム事業における住友林業と住友不動産の違いを見ていくと、ここでも両社の企業としての特徴が色濃く出ています。
住友林業のリフォームは、「住友林業ホームテック」という専門の子会社が手掛けています。
その最大の強みは、やはり「木」に関する専門知識と技術力です。
特に、旧家や古民家といった伝統的な木造建築の再生・リフォームを得意としており、既存の梁や柱の趣を活かしながら、現代の暮らしに合わせた耐震性や断熱性を向上させる、高度な技術を持っています。
もちろん、自社で建てたオーナー向けのメンテナンスやリフォームも手厚く、家の構造を熟知した上で最適な提案をしてくれる安心感があります。
新築時と同様に、木の質感を活かした質の高いリフォームを求める方に向いていると言えるでしょう。
一方、住友不動産のリフォーム事業は、テレビCMなどでもおなじみの「新築そっくりさん」というブランドで広く知られています。
こちらは、住友林業のリフォームとは少し異なり、戸建て住宅をまるごとリフォームすることに特化したサービスです。
その特徴は、定価制と完全担当者制による分かりやすさと安心感にあります。
建物調査からプランニング、施工管理、アフターサービスまで一人の担当者が責任を持つことで、スムーズな進行を実現しています。
「新築そっくりさん」という名の通り、内外装から設備まで全面的に刷新し、まるで新築のように生まれ変わらせる大規模リフォームを得意としています。
特に、耐震補強や断熱改修といった性能向上リフォームにも定評があり、全国規模で展開するその実績とノウハウは大きな強みです。
このように、住友林業が「木の専門家」として質の高いリフォームを提供するのに対し、住友不動産は「大規模リフォームのプロ」としてパッケージ化された分かりやすいサービスを展開しているという違いがあります。
親から受け継いだ家の改修を考えている場合や、将来的なリフォームまで見据えてハウスメーカーを選ぶ際には、この点も重要な比較ポイントになります。
分譲住宅の取り扱いや特徴は?
注文住宅だけでなく、土地と建物がセットで販売される分譲住宅(建売住宅)もマイホームの選択肢の一つです。
この分譲住宅事業においても、住友林業と住友不動産の違いは明確です。
住友林業の分譲住宅は、注文住宅で培ったノウハウを活かした、質の高い街づくりが特徴です。
「フォレストガーデン」といったブランド名で展開されており、一邸一邸のデザインだけでなく、街全体の景観や植栽、コミュニティ形成まで考慮された開発が行われます。
使用される木材や建物の基本性能は注文住宅に準じた高品質なものであり、「建売」という言葉からイメージされるような画一的な住宅とは一線を画します。
価格帯は一般的な分譲住宅よりも高めですが、その分、デザイン性や品質、そして資産価値の高い住環境を手に入れることができます。
注文住宅を建てるほどの時間や手間はかけられないけれど、質の高い木の家に住みたい、というニーズに応える選択肢と言えるでしょう。
一方、住友不動産は、総合デベロッパーとして分譲住宅事業も大規模に展開しています。
「シティハウス」などのマンションブランドが有名ですが、戸建ての分譲住宅も全国の主要都市で供給しています。
その特徴は、なんといってもその立地の良さと、モダンで洗練されたデザインにあります。
駅からのアクセスが良い場所や、利便性の高いエリアを開発用地として仕入れる力は、総合デベロッパーならではの強みです。
建物は、注文住宅と同様にグッドデザイン賞を受賞するようなスタイリッシュなデザインが多く、統一感のある美しい街並みを形成しています。
注文住宅よりも手頃な価格で、デザイン性の高い住まいを良い立地で手に入れたいと考える方にとって、住友不動産の分譲住宅は非常に魅力的な選択肢となります。
両社の分譲住宅を比較すると、住友林業は「品質と緑豊かな環境を重視した邸宅」、住友不動産は「利便性とデザイン性を重視した都市型住宅」という、それぞれの得意分野がはっきりと表れていることがわかります。
長く住むための保証・アフターサービス
住宅は人生で最も大きな買い物の一つであり、建てた後も安心して長く住み続けるためには、ハウスメーカーの保証やアフターサービス体制が非常に重要です。
この点においても、住友林業と住友不動産の違いを比較検討しておく必要があります。
住友林業は、「60年保証システム」という長期保証制度を設けています。
初期保証として、構造躯体と防水に関して30年間の保証が提供されます。
これは業界でもトップクラスの長さであり、同社の住宅の品質に対する自信の表れと言えるでしょう。
さらに、30年目に所定の有料メンテナンス工事を実施することで、保証を最長60年まで延長することが可能です。
また、引き渡し後の無料点検も充実しており、3ヶ月、1年、2年、5年、10年、15年、20年、25年と、専門スタッフによる定期的な点検が受けられます。
何か問題があった際にも、「お客様センター」が24時間365日対応してくれるため、万が一の時も安心です。
一方、住友不動産も手厚い保証制度を用意しています。
「60年保証システム」という名称は住友林業と同じですが、内容は少し異なります。
住友不動産の場合、初期保証は10年間です。
その後、10年ごとの無償点検と、その結果必要と判断された有料メンテナンス工事を行うことで、保証を最長60年まで延長できる仕組みになっています。
初期保証の期間では住友林業に軍配が上がりますが、定期的なメンテナンスを前提とすることで長期的な安心を確保するという点では共通しています。
アフターサービスとしては、引き渡し後6ヶ月、1年、2年、10年のタイミングで定期点検が実施されます。
こちらも24時間対応のコールセンターが設置されており、急なトラブルにも迅速に対応してくれます。
比較する際のポイントは、初期保証の長さと、保証延長の条件となる有料メンテナンスのタイミングと内容です。
住友林業は初期保証が30年と長い分、最初の安心感は大きいかもしれません。
住友不動産は10年ごとのチェックとメンテナンスが前提となるため、よりこまめに家の状態を把握しながら維持していくスタイルと言えます。
どちらのシステムが自分たちの考え方に合っているか、将来的なメンテナンスコストも考慮しながら検討することが大切です。
保証・アフターサービス比較表
項目 | 住友林業 | 住友不動産 |
---|---|---|
初期保証(構造・防水) | 30年間 | 10年間 |
最長保証期間 | 60年間 | 60年間 |
保証延長の条件 | 30年目に有料メンテナンス実施 | 10年ごとの点検と有料メンテナンス実施 |
無料定期点検 | 3ヶ月, 1, 2, 5, 10, 15, 20, 25年 | 6ヶ月, 1, 2, 10年 |
サポート体制 | 24時間365日対応のコールセンター | 24時間365日対応のコールセンター |
ネットでの評判や口コミに見る両社の実像
ハウスメーカーを検討する上で、実際に家を建てた人の評判や口コミは非常に参考になります。
ここでは、インターネット上で見られる住友林業と住友不動産に関する評判の傾向を、客観的な視点から分析してみましょう。
まず、住友林業の評判で多く見られるのは、やはり「木の質感」と「設計の自由度」に対する高い評価です。
「無垢材の床が気持ちいい」「理想通りの間取りが実現できた」「提案力が高く、想像以上の家になった」といった満足の声が目立ちます。
また、営業担当者や設計士、インテリアコーディネーターといった専門スタッフの質の高さを評価する声も多く、チーム一丸となって家づくりをサポートしてくれる姿勢が信頼につながっているようです。
一方で、ネガティブな評判としては、「価格が高い」「オプションを追加していくうちに予算を大幅にオーバーした」という声が挙げられます。
これは、提案力が高く、魅力的なオプションが多いことの裏返しとも言えます。
また、ごく一部ですが、担当者との相性が合わなかったという口コミも見受けられます。
次に、住友不動産の評判では、「コストパフォーマンスの高さ」と「デザイン性」を称賛する声が多く聞かれます。
「標準仕様の設備のグレードが高くて満足」「同じ価格帯の他社と比べて高級感がある」「モダンでスタイリッシュな外観が気に入っている」といった口コミが代表的です。
特に、分譲マンションのような洗練されたデザインを戸建てで実現できる点が高く評価されています。
ネガティブな評判としては、「設計の自由度が低いと感じた」「担当者によって提案力に差がある」といった意見が見られます。
ある程度規格化されている部分があるため、細部までこだわりたい人には物足りなく感じることがあるのかもしれません。
また、営業担当者の対応に関する良し悪しの声は、どのハウスメーカーにも共通して見られる点です。
これらの評判からわかるのは、両社がそれぞれの強みをしっかりと顧客に提供できているということです。
住友林業は価格が高くても質と自由度を求める層に、住友不動産はデザイン性とコスパを重視する層に、それぞれ支持されています。
口コミはあくまで個人の感想ですが、住友林業と住友不動産の違いを理解し、どちらが自分の価値観に近いかを判断する上での貴重な情報源となるでしょう。
【まとめ】結局どっち?住友林業と住友不動産の違いを踏まえた選び方
ここまで、事業内容、坪単価、構造、デザイン、リフォーム、評判など、様々な角度から住友林業と住友不動産の違いを比較してきました。
両社は同じ「住友」の名を冠しながらも、全く異なる個性と強みを持つハウスメーカーであることがお分かりいただけたかと思います。
それでは、最終的にどちらの会社を選べば良いのでしょうか。
これまでの比較を踏まえ、それぞれどのような人におすすめできるのかをまとめてみましょう。
まず、住友林業をおすすめしたいのは、何よりも「木の家」に強い憧れとこだわりを持つ人です。
無垢材の温もりや経年変化を楽しみ、上質な空間で暮らしたいという方には、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
また、間取りやデザインに強いこだわりがあり、既成概念にとらわれない自由な家づくりをしたい人にも最適です。
ビッグフレーム構法が可能にする大開口や大空間リビングは、開放感を重視する方にとって大きな魅力となります。
予算にある程度余裕があり、価格よりも質と満足度を優先したいと考えるなら、住友林業の提案力はきっと期待に応えてくれるはずです。
一方で、住友不動産をおすすめしたいのは、モダンでスタイリッシュなデザインを好み、コストパフォーマンスを重視する合理的な考え方の人です。
ホテルのような洗練された空間や、高級マンション仕様の設備に魅力を感じる方には、住友不動産の家づくりがぴったりです。
注文住宅にそこまで強いこだわりはなく、質の高い住宅をなるべく費用を抑えて建てたいというニーズにも応えてくれます。
また、将来的にマンションへの住み替えや、不動産としての資産価値も視野に入れている方にとって、総合不動産デベロッパーである住友不動産は頼れるパートナーとなるでしょう。
最終的な判断を下すためには、必ず両社の展示場に足を運び、実際にモデルハウスの空気を肌で感じてみてください。
そして、営業担当者とじっくりと話し、自分たちの理想や予算感を伝え、提案されるプランを比較検討することが何よりも重要です。
この住友林業と住友不動産の違いを深く理解した上で、あなたの価値観に寄り添い、夢を形にしてくれる最高のパートナーを見つけてください。
- 住友林業と住友不動産は名前が似ているが全く別の会社
- 住友林業は「木」のプロフェッショナルで林業がルーツ
- 住友不動産は「不動産」のプロで総合デベロッパー
- 注文住宅は住友林業の事業の核であり住友不動産は事業の一つ
- 坪単価は住友林業の方が高く高品質・自由設計が理由
- 住友不動産は坪単価が比較的安くコスパに優れる
- 住友林業の構造は独自技術のビッグフレーム構法が特徴
- 住友不動産の構造は耐震性に優れた2×4・2×6工法が主力
- デザインは住友林業が木の質感を生かしたナチュラルなスタイル
- デザインは住友不動産がマンション仕様のモダンなスタイル
- リフォームは住友林業が専門性の高い「住友林業ホームテック」
- リフォームは住友不動産が大規模改修の「新築そっくりさん」
- 保証は住友林業の初期30年に対し住友不動産は10年
- アフターサービスは両社とも長期保証とサポート体制が充実
- 最終的には価値観や好みに合わせて選ぶことが最も重要
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